9月、台風が去ってからというもの秋雨前線の影響で、曇った日が多く空の御機嫌が悪いと急に雨が降りだす。スカッとした秋晴れが来ないのでイライラしがちなのは私だけでしょうか。
でも私は晴れ男。本日16日は新宿十二社熊野神社の3年に一度の本祭り。
立派な佇まいの新宿十二社熊野神社本殿
秋晴れとまではいかないが、明るい曇り空から午後には日が差し込む。大雨にならなくてよかったのだ。
8月15日前後は、諏訪神社の、9月中旬は氷川神社、それに、熊野神社系列の秋祭りが行われる。
熊野神社は和歌山熊野三山の支社として熊野信仰が広まったものです。全国に3000支社あるとか。
平安時代から続いた熊野信仰も、明治時代になって「神仏分離政策」により、廃れてしまったのですね。
新宿の熊野神社の正式名称は十二社(じゅうにそう)熊野神社が正式名所なのです。
江戸時代までは地名。もともとは熊野十二権現という12の神様を祀ったことから十二社と言われるようになったそうです。
十二社の池と滝があり、江戸から明治にかけては、自然あふれる癒しの一角として親しまれた地であるのですね。
今は高層ビルに囲まれ、50周年を迎える神宿中央公園が、そのあとを受け継いで、都民の憩いの場を提供しています。
以前この辺りのじゅじゅ散歩で紹介しましたが、この公園の中に白糸の滝や新宿ナイヤガラの滝があったりして、ユニークさを見ることが出来る公園です。
その隅に熊野神社が佇んでいます。
12時40分に到着。二基の本社神輿が表通りに移動するところでした、今年から新しく任命された女性宮司さんの挨拶から始まり13時宮出し。
j女性の神宮さんがお祭りの挨拶お行う
一本締めで発進。一挙に二基の神輿は差して見せ場を作ります。でも、担ぎ方は静かでゆっくり。
一本締めで神輿が発進する
いきなり神輿を差して見せ場を作る
高張提灯を持っているのは全員女の子たち
山車は余り冴えない感じ
車夫が粋な姿で車を引く
幼児も頑張って祭りに参加
鐘の音に合わせて、何だか普通の神輿の担ぎ方と違うのですね。
見て見て この変わった担ぎ方
ちゃんと練習しているのです
普通は4本棒が6本棒で、花棒に目をやると、両腕を頭に当て棒を抑え、後ろに反り返るよう場感じで足は前に出す。
変わった担ぎ方をしているのです。
始めてみる変わった担ぎ方
おいさ おいさ の掛け声も何かアクセントが違うのだ
これが熊野から受け継がれている「千鳥担ぎ」
これは「千鳥担ぎ」というもので、熊野から伝わるもので、神輿を肩に乗せずに棒を持つようにして、足も膝をまっすぐにして千鳥のようにチョイチョイ足を前に出して、進むという珍しいものなのですね。
貴重なものを見られ感謝です。
羽田神社はヨコタ担ぎという神輿が海の波をの仕切る様子を取り入れた独特な担ぎ方もありました。
こうしてみると祭りや担ぎ方から、その土地の歴史を知ることが出来ますね。
花園神社の方が、歌舞伎町の隣なのでその範囲かと思いきや、こちらの熊野神社の本社神輿が15時頃に歌舞伎町を渡御・宮入りは夜の8時半過ぎになるとのことです。
高層ビルをバックに
力強い太鼓の音が本社神輿を迎える
熊野神社は都庁のそばなのです
秋の一日新宿の街が清められた日になったのですね。