ザグリ加工、スイッチキャビティ Fender musicmaster(ミュージックマスター) | ギター工房Eleven Guitars

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Eleven Guitarsの製作やリペアの工程を面白可笑しく紹介します。



風格があります。
40年程前のミュージックマスター。


Fenderのエントリーモデルながら未だに根強い人気ですねー。
ちょくちょく見かけます。
このモデルがビンテージと呼べるのかは分かりませんが、販売終了から30年以上たった現在でも、中古相場もお手頃価格。

シンプルな構造と、あっさりとした見た目で、他のモデルとは一線を画す何とも言えない魅力を放つ楽器です。

さらに、64年製以降はムスタングとボディ、ネックが共通。
手に入るビンテージと言った所でしょうか。







ボディの写真を撮り忘れましたが…







では、スイッチ交換を。

musicmasterのスイッチ交換と聞いて、違和感を感じた方もおられるでしょう。
このモデル、本来はピックアップ1基。
シングルコイルのピックアップが1基。


ピックアップが1基ならばスイッチは不要なはずですが、このmusicmasterには2基のピックアップが。
さらにこれら2基のピックアップのポジションを選択するスイッチが搭載されていました。






このようなミニスイッチが。


ボディ・ネックを共用し、ピックアップ2基のモデルにDuo-Sonic(デュオ・ソニック)というものが有りますが、こちらのmusicmasterは、兄弟機種であるDuo-Sonic風に改造されていました。


musicmasterをDuo-Sonic風に。
本末転倒な気がするのですが、結構見かけるんです、この改造。
どう考えても2ピックアップの方が弾き易いですもんね。





しかし…
改造の発想はいいとして、方法が頂けません。




ドリル+彫刻刀でしょうか?


どうせエントリーモデルだからと言っても…
どうせピックガードで隠れるからといっても…




キャビティは美しく、機能的で、かっこ良くないと。









耐久性に劣るミニスイッチは使用せず、横型のトグルスイッチを使用します。



前に加工された方の苦難がひしひしと伝わってきたのですが、ピックガードの角が小さく、スイッチをセットするポジションが限られます。
それ故のミニスイッチ採用だったのでしょう。



外周ラインとのクリアランスも余裕が有りません。






ポジションを決め、治具を製作し、ザグリ加工を行いました。










スイッチを置いてみますと。




なんとも収まりがいい。





普段は見えない場所です。
見えないというか、”気軽に見る事が出来ない”場所。

だからこそ、安心・安全な加工が要求されると思います。





ご利用ありがとうございます。
ご満足頂けましたら幸いです。秋元






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