3日連続の門別重賞シリーズ、最後は赤レンガ記念。3歳以上2000m外回りで行われる1戦です。1着賞金は500万。

 

1 ケイアイパープル 牡8(小野楓)58

 JRAからの移籍初戦。過去に白山大賞典や佐賀記念といった地方交流重賞も勝利している実績馬です。その実績から見ても、門別の2000mという条件は問題ないでしょう。ただ、最近は馬券内に絡むことがなく、年齢的にも全盛期は過ぎた感があります。それでも前走は東京のブリリアントステークス(2100m)で4着しているだけに注意は必要です。小野師は「仕上がりには問題ない」と移籍しても状態面は維持できているようです。

 

2 ナムラゴロフキン 牡7(松井伸)57

 JRA→高知→門別へと移籍。門別では3戦1勝。全てA1下の条件戦を使われてきたものです。前走(1700m)はドテライヤツから1.7秒差の3着でした。「距離は長い方がいい」と調教師が言っているように、2000mへの延長はプラスですが、それでもこのメンバーではどうでしょうか。

 

3 シルトプレ 牡5(石川倭)58

 門別を代表する馬の1頭。昨年夏は中央競馬にも挑戦して、エルムステークス(1700m)で5着と健闘しました。前走のコスモバルク記念ではベルピットから2.1秒差の3着に終わりましたが、「押し出される形でハナになり、ベルピットのいい目標になってしまった」と米川師は展開に敗因を求めています。今回も何が何でもハナという馬がいないメンバーだけに、展開面もカギになりそうです。

 

4 スワーヴアラミス 牡9(落合玄)58

 門別への転厩2戦目となります。もう9歳とはいえ、南関東で馬券内を走り続ける安定感があります。前走のコスモバルク記念はベルピットから1.3秒差の2着。田中淳師は「相手の脚をはかる意味もあったが、及第点の内容」と振り返っています。転厩2戦目の上積みはあるでしょう。ただ、戦績的には1800mがベストかもしれません。

 

5 サンアップルトン 牡8(岩橋勇)57

 JRAから移籍して2戦目。個人的にはこの馬好きだったんですけれども、ベストは東京の芝だった馬。門別の重いダート、そしてこの重賞メンバーではどうでしょうか。2000mへの延長はいいと思うのですが。

 

6 ドテライヤツ 牡7 (阿部龍)57

 昨年の3着馬。これまで重賞は瑞穂賞(1800m)の1勝があります。前走は1700mのA1戦を2着馬に0.3秒差をつけての勝利。弾みをつけてここにきました。その前走が「順調さを欠いて重め残りだった」(角川師)という内容でしたから、叩かれて馬体が絞れれば昨年並みにやれる可能性はあります。

 

7 ホッコーライデン 牡10 (黒澤愛)57

 前走コスモバルク記念は後方から最後は詰めて5着と健闘しました。こういう競馬が常のため、重賞メンバーではさらに速い終いの脚を使う馬がいますから、今回もどうでしょう。調教の動きは良さそうではありますが。

 

8 ベルピット 牡4(桑村真)58

 門別では現在のところ実績実力とも1番と言っていい馬です。3走前の道営記念は多頭数の落馬に巻き込まれて競走中止をしましたが、それ以外で掲示板を外したことがありません。前走のコスモバルク記念(1800m)でもスワーヴアラミスに1.3秒差をつける圧勝でした。前走後、桑村騎手が「ゲートは課題」という趣旨のコメントをしていましたが、ここは少頭数で外枠。2000mということもあり問題はないでしょう。

 

9 ハセノパイロ 牡9(服部茂)57

 昨年の赤レンガ記念(2000m)の優勝馬。過去の実績から見ても、2000mという距離は良さそうです。桧森師も「大型馬で叩かれて良くなるタイプ」と状態が上向きとのコメントを残しています。コスモバルク記念は、3着馬のシルトプレからも1.3秒差の4着と、着差は小さくはありませんが、自身の上積みはあっていいでしょう。

 

◎ 8 ベルピット

◯3 シルトプレ

▲1 ケイアイパープル

△4 スワーヴアラミス

☆6 ドテライヤツ