※ この展望は、過去の自分のメモと、競馬ブックを参考に構成されています。

 

栄冠賞は、2歳限定のダート1200m(外回り)の一戦。1着賞金は500万円。2歳初めての重賞となります。

 

1 シングアウト 牡2 宮内勇

 3戦1勝。その1勝は1000m戦の未勝利で、前走の1200m戦はベラジオゼロから1.7秒差の4着でした。この戦績だけでは買える要素がないのですが、3戦のうち上がり最速が2回、前走も上がり2番目の脚を使っています。ひょっとして、適性は1200mよりももっと長いところにあるかもしれません。一応の注目はしたいと思います。

 

2 エイシンマジョリカ 牝2 佐原秀

 1戦1勝。新馬戦(1100m)はスタートからハナを切り、最後の直線を競り勝っての勝利でした。ただの逃げ切りではないところに好感は持てますが、価値時計の1分9秒0は、特筆する数字ではないだけに、ここではどうでしょうか。

 

3 スティールブライト 牝2 桑村真 

 2戦1勝。初戦の新馬戦(1000m)はゲクウ相手に0.6秒差の2着に屈しましたが、2戦目の未勝利(1000m)は、1番人気に応えての勝利。1分1秒8と自身の時計も詰め、2着馬には0.8秒差をつけました。角川調教師は「コンディションも今回が一番いいはず」と状態面の上昇をコメントしています。

 

4 ゼロアワー 牝2 井上俊

 1戦1勝。新馬戦(1100m)は2着馬に1.7秒差をつける勝利でした。逃げて上がりも最速という強い内容でした。今回は新馬を逃げ切った馬が多いため、他の馬とのハナ争いがどうなるか、そして控える形がどうかという未知数な面がありますが、能力が高いのは確かでしょう。状態面も佐々木調教師が「不足のない仕上がり」とコメントしています。

 

5 ゲクウ 牡2 落合玄

 2戦1勝。新馬戦(1000m)を1分1秒4で逃げ切り勝ち。2戦目のOP(1200m)ではハナを切ったものの、直線は一杯になり、6着(2人気)に終わりました。その時の勝ち馬がベラジオゼロです。敗戦の理由を田中淳調教師は「ペースを落としたのが裏目に出た」と語っています。とにかくハナを切ってスピードに任せて押し切る形が現状合うようです。となれば、重賞メンバーではどうか、そして1200mの距離も現状は長いような気もします。

 

6 ボディコンシャス 牝2 小野楓

 2戦1勝。新馬戦(1100m)は2.5秒差の4着でしたが、2戦目の未勝利(1000m)は逃げて上がり最速。1分1秒6の快勝でした。2戦目の上積みがあったと見ていいと思います。ただ、今回は逃げて勝ち上がった馬が多いので、控える形がカギになります。新馬は控えて結果が出なかっただけに、状態面の上積みはあってもどうでしょうか。

 

7 ウィルオレオール 牡2 石川倭

 2戦1勝。新馬(1000m)は5−4という通過順位から上がり最速で差し切り、前走のOP(1200m)も通過順位4−3−3から上がり最速でベラジオゼロから0.1秒差の2着としています。多くの馬が逃げて勝ち上がってきたのと対照的に控えて結果を残しているというのがこの馬の強みになります。小国調教師は「レースぶりが大人ですから、その面では優位に立てるかもしれません」と折り合い面の不安もないことをコメントしています。

 

8 クインタ 牝2 阿部龍

 1戦1勝。新馬(1000m)が不良馬場ということもあり、1分0秒8という速いタイムで逃げ切り勝ち。2着馬に0.5秒差をつけました。これだけ速い脚を使ったので、今回の1200mへの距離延長。おそらく良馬場になるであろう今回の馬場の克服と未知数な要素は多くあります。角川調教師も「やってみなければわからない面が多い」とコメントしています。それだけ、未知の魅力もあるとも言えますが。

 

9 エイシンナデシコ 牝2 黒澤愛

 2戦1勝。新馬戦(1100m)は1番枠から逃げて0.2秒差の2着。前走の未勝利(1200m)も1番枠から逃げて0.5秒差の1着でした。しかし、この時の上がり3Fが39.1秒で、これでメンバー中最速だったわけですから、差してくる馬が他にいなかったとも言えます。距離経験の強みはありますが、今回は外枠にも入りましたし、やはり控える形でどうなるかはやってみないとわかりません。

 

10 ベラジオゼロ 牡2 岩橋勇

 2戦2勝。新馬戦(1100m)は逃げて上がり最速、前走のOP(1200m)は2−2−1という通過順位で控える形にも対応、上がり37.0秒でウィルオレオールに0.1秒差をつけての勝利でした。人気の中心はこの馬と見ていいでしょう。田中淳調教師は「前走はペースが遅く掛かってしまった」とありますので、重賞メンバーでペースが速くなれば、さらに良いレース運びができるということを示唆しています。あとは外枠をどう乗りこなすかという点だけでしょうか。

 

11 キエティスム 牡2 服部茂

 1戦1勝。新馬戦(1000m)は2番手から伸びて0.2秒差をつけての勝利、1分3秒0でした。時計は平凡ですが、田中淳調教師も「距離延長でプラスアルファがあると見ている」のコメントの通り、距離が延びての前進があれば。

 

◎ 10 ベラジオゼロ

◯ 7 ウィルオレオール

▲ 3 スティールブライト

△ 4 ゼロアワー

☆ 1 シングアウト

注11 キエティスム