旅の途中

 

時にふとなぜ今ここを歩いているのか

 

わからなくなる

 

 

でもきっと理由は今ない

というより、今その理由はみつけられない

 

そしてももしかしたら

ただ”在る”ことの意味を

歩いている道に落ちる自分の影をみながら

ただ光に照らされて

色濃く浮かびあがらせる影を

確認している作業のようなものなのかもしれない

 

山を歩いていると

何かが流れだして
スルスルと空っぽになる
ただその為だけかもしれない

バスに乗って山へむかう間
最初の一歩にたどり着けるまで
迷子になってちょっとしょげてきた
こっちへ行くといいと教えてもらい

説明を受けるけど

お互い母国語でない言語

細かい部分が伝えあえられなくて

もどかしい

そのもどかしさと

はっきりわからない方向性の中に

とまどう自分

 

空間の中に

放り出され

最初はひとつだけだったはずの道が

なんだか複雑になり

こんがらがって

もとばって

 

なぜ、どういう理由で

今ここにいるのか

わからなくなる

時に立ち止まり

何度も尋ねるかもしれない

時にやみくもに歩いて

そしてまた違う風景を見に行く



人生という道

 

 

グルメな人が世界のグルメを渡り歩きたいように

 

サーファーが世界の波に乗りたいように

 

登山家がある山すべてに登りたいように

 

冒険家がどんな困難もチャレンジしたいように

 

ロッククライマーがどんな岩も制覇したいように

 

 

わたしは

トランスフォーメーションゲームの

ファシリテーターとして

そこに暮らす人

同じ日本でも土地による文化

考え方、

気質、

風土、

そこに在る生活の中にいる人たちに

逢いにいきたい

 

それがわたしの好きな道