「やってる?」

 元気のない、どうせやってないんだろ?もう傷つきたくない、という思いがつまった一言が電話の奥から聞こえた。元気がない。本当に先生に元気がない。


 先生が病気だと聞いて、両親が手術をする事実を知ったときよりもショックを受けた。それはもう自分でも聞いたことのないような悲痛な声が出た。好きな人からかかってくる電話だから、声がいつもの私より甘ったるい。じゃれるような声になっている。気がついた時、とても恥ずかしく思うが、その声は変えられない。自然に出てくるものだし、素直な自分の気持ちをさらけ出せば、この声なんだもの。

 すごく好きなんだと改めて実感。