「とりで」

という歌を書いたのだけれど

曲に収まりきらないくらい、イメージがわき続けていて
この曲に、全部の自分の鬱憤をぶつけてやろうと思って


負の感情だけで書いた。



これは最近オレが感じた「こんな歌を書いていきたい」
というビジョンとは真逆の内容で

けど結果それが曲になって叶うと信じてやまない曲。




テーマは「少年よ。自尊心と共に、さあ引きこもれ。」

ってな内容で




周囲との関係を遮断して、自分の部屋に篭もり
それがあたかも「砦」であるかのように
心のバリケードを張る。


もちろん、
部屋にこもる上で
なし崩し的に引きこもるのではなくて


準備して、周りをののしりながら
この状況がいかに最高かを謳歌し続ける愚か者の歌。


「一人になっちゃえば、怖いものなんてないじゃん?」


くらいの気概である。




これまた、最近とあるアニメで心に残ったセリフで

「人は相手がいて初めて、さびしいって思うんだ」

とは逆説になるね。




自尊心のあまり、周りをののしり続けた結果、
おかしくなっていって
自分すらも否定していくスパイラルに突入する最後の局面は
オレとしてもすごく気に入っていて


「結果何も残らないのに、なぜか大事にしてしまう自分だけの時間」

痛烈に、バカバカしく描いたものなのだ。





んで、
オレの中では
もちろん、メンバーに共通する精神から、六畳理論にのっとって
イメージして書いたものでもあるんだけど



裏テーマで

WEB社会に蔓延る、
ネット弁慶やSNS上でリアルとバーチャルがごっちゃになった人達を
皮肉った歌でもあるんだよね。


勿論、
オレもSNSは多様しているし
実際にそのつながりで話す人や、実際に会って
今も仲良くしている人たちも多々いる。


けれど
めぐり合わせのツールとして
結果、会って関係を築けるのってすばらしいけど


感謝もしているけど


そのツールの結局のところ
現状感じる意味合いっていうか
その状況を深く考えたりすると

それによってリアルが希薄になっていく様って
すごく感じるんだよね。


あの頃仲良かったやつと
ウェブ上で再会して
なんかまた遊べるかな
とか思ったら、もうTLに出てきたのを
ただただ見合ってるだけで
いいねも付け合わないし。

LINEでやりとりしてたら
いざ連絡先すら知らない人とか
結構いたり


何よりmixi全盛期に大学生だったんだけど
学校で残って会話せずに帰って
mixi上でコメント付け合ってたり

ツイッターでは
なんでフォローしたの?みたいな人に
一応返したけど、
DMで、挨拶もなしにいきなり「映画作ってて、みにきませんか?」て




それがバカバカしくてさ。

FBのいいね!の数をやたら気にしてしまったり
ブログの閲覧者数を稼ぐためにやきもきしたり

ツイッターで無意味に相互フォローしてても
TL上でほぼスルーされるつぶやき達。


ニコ動のコメント上で知った口を聞き
yahoo知恵袋はしょうもない押し問答で荒れ放題。


そんな
それぞれの「アカウント」とか「アバター」とか
そういった「とりで」の中で結果引きこもって
広くなったようでぜーんぜん狭い世界
妄想、嫌悪、慢心、横柄になっていく世界を


実はイメージして書きました。




この曲によってうちのバンドも
いよいよパンクになってきた


って本当思う。


いままでこねくり回してきたものを
ほぼほぼとっぱらって
捨て身でアタックする感じの内容だから


きっと
やっててスカってすると思うんだよね。



近々お見せできるかもしれないから

是非、楽しみにしていてほしい。