こんにちは。めんのすけです。
今回はエアリナさんとウィンディールくんの『風の姉弟』のお話です。エアリナさんが見た夢のお話から始まります。 エアリナさん、何やらおかしな夢を見たそうですよ。
ある夜、寝ていたらこんな夢を見たの。あたしは弟(ウィンディール)と一緒に泉のほとりを歩いていたの。そしたら、バカやっててふざけてた弟は、足を踏み外して泉に落ちてしまったのよ。『何やってんの。ザマみろバーカ』と思っていたら、泉からなんとオーシャニオくんによく似た泉の精が現れたの。
泉の精は、明らかに雰囲気が違う弟二人を私に見せてこう言ったわ。
『エアリナとやら、あなたが落としたのはこの絶世の美男子のウィンディールですか?それとも、クソがつくほど真面目なウィンディールですか?』
あたしはすかさず、『落としたのはあなた、"泉の精"です!!』…と言おうとしたけど、それじゃあまりにも弟が不憫なので、『クソ真面目な弟です!!』と言ったワケ。そしたらなんと、その真面目な弟をあたしにくれたのよ!!……で、しばらく一緒に過ごしたんだけど、やっぱり「こんな真面目な弟は弟じゃない!!」と思うようになって、結局真面目な弟は、泉の精に返して、本物のバカ弟を連れて帰ってきたってワケ。いや〜真面目な弟は変で仕方なかったわね。てか、気持ち悪かったわ。
ウィンディール (以下『ウ』):『……そんで、姉ちゃんはなんで、オーシャニオ似の泉の精と、マジメな方のオレを選んじゃったの?』
エアリナ (以下『エ』):『真面目なあんたの姿をひと目見たかったなァ〜と思って…。でも、いつものあんたが一番良いなと思った訳なのよ。姉ちゃんの言うことちゃんと聞いたり、番もサボらなかったりして、それはそれで良かったけど、なんか気持ち悪くなって……。オーシャニオくんに似た泉の精はつい……、ね……』
ウ:『(ちょっとやさぐれながら)でもさ、オレ、バカじゃない方が良かったんじゃないの?』
エ:『いつものおふざけ・バカやってるあんたの方が可愛くて良いのよ。そしてツッコミ、もといあたしの姉のしっかりした所も引き立たないからね。……って、あたしに何言わせてんの!この弟は!!』
"バシッッ!!!"(と言ってウィンディールくんの頭を思いっきり叩く)
ウ:『……痛った〜〜!!姉ちゃんオレをすぐ叩くよな!!……でもそれがまた、たまらなく良かったりするんだけどな……』
エ:『よくそんな気持ち悪いこと平気で言えるわね〜…。そこもまた、あんたらしくて良いんだけどね。「そう、それが弟!!」って感じでさ。……バカでも真面目でも良いから、あんたさえいてくれたら、姉ちゃん嬉しいから……。……話急に変わってごめんだけど、父さんが事故で亡くなって、母さんがいなくなってからは、姉ちゃん、なんだか一人じゃ寂しくてさ…… 』
ウ:『……姉ちゃん…、オレは父ちゃんと喋ったことがないし、母ちゃんの顔も憶えてないからよく分からないけど、オレが姉ちゃんの支えになってるなら、ホントこれ以上嬉しいことはないよ。オレも、姉ちゃんのこと大好きだし、これからも変わることはないから』
エ:『ありがとうそう言ってくれて……。……もしあんたも、あたしの目の前から突然いなくなったら……もう……(ちょっと涙ぐみ始める)。 ……やだ、あたしもあんたも"らしく"なくなっちゃって、なんかおかしいよね変だよね(と言いながら涙を拭う)』
ウ:『……!!ね、姉ちゃん!!そんなことないから!オレは姉ちゃんから離れたりしないから!!オレだって、姉ちゃんがいなくなったらツラいから!!』
エ:『……そうだよね。あんたがあたしを裏切るなんて、そんなことはないよね。弟の今の言葉、母さんに聞かせてやりたいくらいだわ』
ウ:『……母ちゃんって、どんな人だったんだ?オレ、小さかったからよく分かんないんだ』
エ:『……母さんのこと、本当は思い出したくないんだけどね。まだ小さかったあたし達を置いてふらっと遊びに行くし、しかも夜遅くに帰ってくるし、炊事も掃除も洗濯も、死んだばあちゃんに全部やらせてたし。そんで自分の都合悪くなると、すぐに家出してどっかに行くような人なのよ。……本当、自分勝手で無責任な人なのよ』
ウ:『………(そりゃ、思い出したくもないよな……。母ちゃんがそんな人だったら……)。でも、こんなこと言うのは姉ちゃんにとってツラいかもだけど、そんな母ちゃんでもオレは会ってみたいと思うし、姉ちゃんは母ちゃんに会いたい気持ちってあるの?』
エ:『……会いたくないな。会ったら会ったで、あたし母さんにブチ切れそうな気がするの。『あたしら置いて何してんの!!!』って……』
ウ:『……そ、そうなんだ……』
エ:『でも、別に母さんに会わなくたって、あんたや仲間のみんながいるから全然大丈夫だけど。母さんとは、一生顔合わせたくないね。……って、あ〜もう!暗いの続くのはイヤ!!どんどん暗くなってくわ!!!というワケで、この話はもうおしまい!!弟、あんたの目の前のものを見て!!』
ウ:『この目の前の変な物体?コレ、一体なんなの?さっきからずっと気になってたけど……』
エ:『これ?あたしが作った"ケーキ"だけど。ちょっと失敗しちゃってさ。アーシアに作り方教えてもらったんだけど、なかなか上手くいかなくて……』
ウ:『"ケーキ"?!コレが?!!いやいやいや、コレ"ちょっと失敗"どころじゃないよ!!すんごいまっ……黒なんだけど?!なに?!コレをオレに食べさせるの??!』
エ:『つべこべ言わないで、この姉様(あねさま)のちょっと早いが、愛のこもった"特製バースデーケーキ"を食べる!!夢で本物のバカなあんたを捨ててしまった詫びの意味もあるのよ!!さあ食べなさい!!』
ウ:『えっ??!オレの誕生日ケーキだったのコレ!!しかも"詫び"って……。よっしゃあ!!姉ちゃんのオレへの愛、受け取った〜〜!!姉ちゃんありがと〜〜〜〜う!!!』
夢の話から姉弟の両親の話になり、ほんのちょっとだけ重くなってしまいました。
母親の、その自由過ぎる無責任な性格と、そして突然いなくなったことに怒りを覚え、果ては憎しみさえエアリナさんは感じているようです。
エアリナさんは『母親には会いたくない』と言っていましたが、姉弟と母親は今後再会するのか……。
エアリナさんの"特製バースデーケーキ"を食べたウィンディールくんは、この後見事に撃沈しました。エアリナさんの料理は人を一瞬でKOさせる威力があります。
そんな風の姉弟、いつもはお互いにボケたりツッコんだり、おふざけ・バカやっている"漫才姉弟"で明るいのです。そしてお互い"ナルシスト"。楽しい"コンビなふたり"なのでした。
【余談】ウィンディールくん、両親のことを『父ちゃん』『母ちゃん』と読んでいます。エアリナさんのことを『姉ちゃん』と呼ぶくらいだからなァ。
そして姉弟の母親のエピソードは若干ですが、私の"事実・実体験"が入っています……。