こんばんは。めんのすけです。


前回、エアリナさんが弟のウィンディールくんに、エアリナさん自身の思い・悩みを打ち明けました。エアリナさんはアーシアさんをお酒の席に誘い、思い切って自分の悩みを告げてみることにしました。さてさて、アーシアさんはどんな反応を示すのか……?



とある町の酒場にて。



エアリナ (以下『エ』):『ごめんねアーシア。急に誘っちゃったりして……。一人で飲むのも、何かつまんなくてさ』


アーシア (以下『ア』):『良いですよエアリナさん。私(わたくし)も一度、エアリナさんと二人で飲みたいと思っていましたから……』


エ:『そうだったの?それならお互い丁度良かったわね。……で、早速なんだけど、あたしの話、ちょっと聞いてもらえないかな?』


ア:『それは良いですが、エアリナさん何かあったのですか?』


エ:『いや~、これをアーシアに言うのも悩んだんだけど、我慢出来なくなっちゃってね。あのね、あたしってこうどうして女らしく出来ないんだろうと思ってね。アーシアとあたしは同じ歳なのに、アーシアは料理も上手で、大人らしく落ち着いてて優しくて……。ほんと、この差は一体何なんだろうって、思っちゃってね……』


ア:(凄く恥ずかしそうに)『……!い、いえいえそんなとんでもないです!私はただ、普通に自然に振る舞っているだけで……。料理もグランディス様と較べたら、私のは大したことはありませんです!!』


エ:『そう謙遜しなさんなって。それが"大人の女性"としての振る舞いでしょう。アーシアはそれが出来てて、あたしにはそれが出来てないってこと。弟(ウィンディール)にもバカにされたしね。「姉ちゃんはガサツで"男"っぽい」って……。(そう言ってレモンサワーを飲み干した後、店員さんを呼んで)あ、すいません、次グレープフルーツサワーね』


ア:『……で、ですが、エアリナさんの明るくて楽しい所は、私にはないので、私にはとても羨ましく思います。前にも言いましたが、エアリナさんは歌も踊りも上手で、おもちゃ作りも出来て素敵じゃないですか。……私にはそんな誰かを楽しませることなんて出来ませんし……。口下手で人付き合いも苦手で……』(そう言いながら、サケ(日本酒)を少しづつ飲む)


エ:『そこがアーシアの良さなのよ。おしとやかで慎ましいっていうのかしら。でもやっぱり考えちゃうんだよね。"このままの自分で良いのか"って……。この歳でガサツで男っぽくてなんて、ありえないしね』(グレープフルーツサワーを飲み干し、いつの間にか注文したアップルサワーを飲み始める)


ア:『エアリナさんはエアリナさんで良い所たくさんあるじゃないですか。ウィンディールさんをいつも気にかけたり、はっきりと自分の意見も持っていますし、誰とでも仲良くなれますし、表情も豊かに表現出来るのは、素晴らしいといつも思っていますよ。……とは言っても、なかなか自分ではそう思えないというのは、私も同じで分かりますよ』


エ:『……ほんと優しいねアーシアは。そうだね、なんで他人の持ってるものって、スゴく良く見えちゃうんだろうね。自分じゃこんなの大したことないって思っていてもさ。ていうか、アーシアも自分のこと良いとは思ってなかったんだね』


ア:『そうですね……。私も自分の持っているものが良いとは思えなくて……。ですが、他人から見たらそれがとても良く写って……。"隣の芝生は青く見える"と言いますが、本当に不思議なものですね。(店員さんに声をかけて)あ、すいませんですが、サケをもう一杯お願いします』  


エ:『アーシア、サケが飲めるからまたスゴいよね。あたしまだサワーとかビールとか好きで、そんなのしか飲めないんだよね』


ア:『なんだかサケが美味しく感じて、好きなんです……。なんか、年寄りくさいかな……と思うのですが……』


エ:『やっぱりアーシアは"大人"だね。あたしもちょっと一口飲んでいい?』


ア:『どうぞ。まだありますので一杯そのまま全部飲んでも良いですよ』


(アーシアさんからグラスをもらい、サケを少し口に含んだエアリナさん)


エ:『……やっぱり、まだあたしには飲めないわ……。飲めるようになったら飲むだろうけど……』


ア:『サケは好き好きもありますからね。自分の好きなお酒を飲むのが一番ですよ』


エ:『そうだね。やっぱりあたしはサワーやビールが一番良いな。よし、今日は飲もう!!女二人の酒飲み会だ!!』


この後、エアリナさんとアーシアさんはお酒をたくさん飲み、さすがのエアリナさんも酔い潰れてしまい、宿までアーシアさんに背負われることになってしまいました。


エ:『…あ~飲み過ぎた~……。調子にノッていっぱい飲んじゃった……。アーシアごめんね~……』


ア:『良いんですよ。たくさん飲んでましたものね、エアリナさん。私もこんなにたくさん飲んだのは久しぶりでした……』


エ:『アーシア…、こんな変なあたしでごめんね……。でも、あたしはアーシアのこと、尊敬してるし大好きだからさ……』


ア:『……私もですよエアリナさん。こんな口下手で、人との付き合いが苦手な私と仲良くして下さって……。エアリナさんの明るくて社交的な所は尊敬していますよ』


エ:『……ありがと。アーシア……』(と言いながらそのまま眠るエアリナさん)


ア:『……それぞれに良い所はありますね……。それを自分でも認めることが出来たら、どんなに自分の気持ちが楽になるかとも考え、思いましたよ……』




アーシアさんに自分の気持ちを話して、エアリナさんはほっと安心したようです。アーシアさん自身も、自分は大したものではないと思っていたそうです。自分では大したことのないと思っているものでも、他から見たらとても良いものに見えるんだなと、作者の私も本当に思います。なかなか自分に自信が持てず認められません。そして嫉妬もします……。お互いに良い所があり、そしてそれを認められる関係は本当に良いな……と思います。そして、自分のことを心から認められるようになったら、尚良いなと思います。
…なんか、グダグダになってしまいました……。


余談ですが、彼女達が住む世界は日本酒のことを"サケ"と呼びます。そのまま日本酒だとおかしいと思ったので、"サケ"という名称です。
本人達も言っていましたが、エアリナさんはサワー系やビールが好きで、アーシアさんはサケ、そしてワインが好きなのだそうです。