こんばんは。めんのすけです。


今回は、大地の能力者・グランディスくんが、"ツンツン"状態から"ツンデレ"になった経緯を語ります。
幼少の頃の記憶を失い、それからの彼はどんな思いで生きてきたのでしょうか。誰にも心を開かず、"ツンツン"でした。





記憶を失ってからの数年間は、彼が住んでいる大地の里以外の外部から来たお世話係がグランディスくんを見ていたのですが、そのお世話係も彼の面倒を見ることはほとんどなく、放任していました。『周りの人が幸せそうに何故自分だけが…』、『幼少の頃の記憶を失った自分の苦しい気持ちなんて、誰にも分かる訳がない』、『俺は一人で生きていく』と思うようになり、心を閉ざして他人との関わりを一切拒むようになり、家事でもなんでも自分でやるようになりました。暇さえあれば、里の近くの森へ行って武術の鍛錬をしたり、家で様々な学術書を読んで勉強していました。そのお世話係も、彼が18歳の時に突然いなくなりいました。彼は『いなくても別にいい』と思っていたので、特に寂しいなどとは微塵も感じていませんでした。


アーシアさんがグランディスくんの家に初めてお手伝い・お世話係として来たのは、グランディスくんが大体20歳前後の時です。心配になった里の人が、アーシアさんをお手伝い・お世話係として、グランディスくんにつくことになったのですが、グランディスくんはアーシアさんが来たことも嬉しくもなく歓迎もせず、『余計なことをするな』と思っていたそうです。
知り合った当初、グランディスくんはアーシアさんに対してもやはり素っ気ない態度を取っていて、彼女が何かすると言ってもそれを断り、彼一人で自分で全てをやっていました。アーシアさんがグランディスくんの家を訪ねても、『家のことは俺一人で全てやっているから帰ってもいい』と、アーシアさんを帰したことも何度もあるそうです。それでもアーシアさんはめげずに、グランディスくんを訪ねました。


そんな日が続いて数年経ったある日、普段は頑強で丈夫なグランディスくんが、突然風邪を引きました。("鬼の霍乱(おにのかくらん)"とも言うべきが如く。グランディスくんはまさに"鬼"です。)
普段通りに仕事や家事をしようにも身体が利かず、アーシアさんの言うことも聞きません。それでも動こうとするグランディスくんにアーシアさんは、『これ以上動かないで安静にしていて下さい!!』と、怒り半分で思い切って強く注意したそうです。それに驚いたグランディスくんは遂に観念して、安静にして風邪を治したそうです。それからはグランディスくんは、アーシアさんと協力するようになり、アーシアさんに対しては少しづつではありましたが、心を開くようになっていったのです。そしていつしか、二人は"愛し合う"ように……。


そして、"大地の能力者"として目覚め、仲間達と共に旅立つことになりますが、ここでも仲間達を信用せず、一人でいることが多かったのです。
それが気になったウィンディールくんが、『なにクヨクヨ考えてんだ!!』と、彼のいつもの明るさでグランディスくんに声をかけましたが、グランディスくんは『お前如きに俺のことなど分かる訳がない!!』と逆上し、ウィンディールくんと喧嘩になりました。そして事あるごとに二人は喧嘩して、遂にはオーシャニオくんが、『二人ともいい加減にしろォ!!!』とブチ切れてしまいました。さすがにこれには、ウィンディールくんもグランディスくんも驚いて喧嘩はしなくなりましたが、二人が仲良くなることは、"この時は"まだなかったのです…。


オーシャニオくんが、グランディスくんを心配して優しく声をかけるものの、彼はそれに応じず、やはり一人でいることがほとんどでした。
そして、ある魔物のボスとの闘いの時、グランディスくんは『こいつは俺一人で倒す!!お前らは何もするな!!』と、オーシャニオくんとウィンディールくんに言ったのです。それを聞いたオーシャニオくんは、『何故君は一人で全てをやろうとするんだ!!そんなに俺達を信用出来ないのか?!君は一人じゃないんだ!!アーシアさんも俺達もいる!!俺達を信じて一緒に闘うんだ!!!』とグランディスくんに叫び、少しはその言葉に戸惑ったその時、オーシャニオくんとウィンディールくんがボス敵に攻撃され、ダメージを受けてしまいます。それを見たグランディスくんは、断片的ではあったが、身内が魔物にやられるという幼少期の記憶がフラッシュバックされ、たまらずボス敵に能力技を使い、更に肉弾戦で攻撃してボス敵を倒したのです。そしてグランディスくんは二人に駆け寄り、『大丈夫か?!』と言ったのです。傷だらけのオーシャニオくんは微笑んで、『…大丈夫だ…。心配、ありがとうな……』と言いました。グランディスくんは、『……お前達の為じゃない。お前達が死んだら…、俺が、困るからだ……』と照れながら言いました。仲間に感謝されたのは初めてで、とても恥ずかしかったのです。
この出来事をキッカケに、グランディスくんは"ツンツン"から"ツンデレ"に、徐々になっていきました。やはり少しづつでしたが、仲間達にも心を開くようになっていったのです。感謝されたり褒められたりするとすぐに照れたり、本心じゃない言葉が出たりして……。


そして、ウィンディールくんがグランディスくんに"惚れた"理由。これは先のボス戦の後、グランディスくんが一人で、上半身裸になって筋トレ・自主トレをしている時に、偶然ウィンディールくんが通りがかってその様子を見てしまい、『――――!!…グランディス、なんっっ……て"漢らしい"身体付きなんだ!!!ヤベェ筋肉まじハンパねェ~~~~!!!!』と一瞬で"ずっきゅ~ん♡"ときてしまいました。ウィンディールくんに気付いたグランディスくんは、『また喧嘩ふっかけるのか?』と身構えましたが、ウィンディールくんはもうたまらずグランディスくんに飛びつきました。グランディスくんは予想外の展開に驚いて、そしてウィンディールくんを殴りました。それ以降、ウィンディールくんはグランディスくんにぞっこん惚れ込んで好きになりました。グランディスくんは何度もウィンディールくんをはね除けようとも、ウィンディールくんは諦めず、ラブコールを送り続けています。ウィンディールくんをツッコんで殴っていくうちに、更にウィンディールくんは打たれ強くなっていったそうな……。





グランディスくんはツンデレになっても、自分のペースもしっかり保って仲間達と共に楽しく(?)過ごしています。能力者にならず、オーシャニオくん達の仲間にならなかったら、きっと他の誰かを信じることもなく、ずっと"ツンツン"のままだったでしょう……。信じられるのは自分と、アーシアさんだけとか……。


今回は、グランディスくんが"ツンツン"から"ツンデレ"に、徐々になっていく経緯を書きました。一人の人を心から思う仲間がいるという力は、大きいものだなと書いて感じました……。


長くなりましたが今回はこの辺にて失礼します。ありがとうございました!!めんのすけでした。