第十六話 日本とヨウ素

 

どうも、正月休みのせいで生活習慣が崩壊したサイエンス中野(炭素)です。今回はヨウ素についてお話したいと思います。

 

皆さん、ヨウ素と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。小学校や中学校で「ヨウ素デンプン反応」を勉強したと思います。うがい薬やヨードチンキを思い浮かべる人もいるかと思います。馬のひづめの治療にも使ったりします。

 

ですが、ヨウ素がどこでよく採れるかを知っている方はそれほど多くはないと思います。言ってしまうと、世界一のヨウ素算出量を誇るのはチリという国です。チリに次いでヨウ素の産出量が多いのは、以外なことに日本なのです。

 

ではなぜ、資源が少ないと言われる日本で、それほど多くヨウ素が採れるのでしょうか。

 

南関東ガス田」をご存知でしょうか。千葉県の地下をはじめとして神奈川県、東京都、埼玉県、茨城県にまたがる大きなガス田です。ここのガス田にある地下水に高濃度のヨウ素が含まれているのです。この濃度は海水の2000倍という驚異的な濃度で、世界でも珍しいと言われています。この南関東ガス田の地下水が、日本のヨウ素産出量が世界2位と非常に高い理由です。

 

 

この地下水は測定によると約4900万年前のものといわれ、数千万年間かけて海底蓄積物にたまったヨウ素が、プレートの沈み込みによって水分と一緒に上総層に移動したものだと推測されています。

 

さらに、千葉大学をはじめとして、ヨウ素にまつわる研究が盛んにおこなわれています。個人的な意見ですが、ヨウ素を蓄積する微生物の研究はとても興味深いです。

 

ヨウ素をため込む身近な生き物として、コンブがあります。海藻はヨウ素をため込む種が多いのですが、特にコンブは多くのヨウ素をため込みます。なので、日本人は食事でヨウ素を自然摂取しており欠乏することはあまりないようです。だだ、このヨウ素は過剰に摂取しても甲状腺腫になったりするので、気をつけてくださいね。