第十四話 クリスマスには甘い話を

 

どうも、サイエンス中野(炭素)です。皆さんはクリスマスをどうお過ごしでしょうか。クリスマスケーキを食べた人はいるでしょうか。今日はケーキのような甘い話を一つ。

 

皆さん、甘いものといえば何が思い浮かびますか?いろいろ浮かぶと思いますが、それらの多くには砂糖が入っていると思います。

 

砂糖とは、厳密にはショ糖(スクロース)という物質です。ショ糖のように〇〇糖という物質は糖類というジャンルに分類されています。糖類の特徴は甘くて、効率のよいエネルギー源になります。

 

糖類は生命の活動になくてはならないものです。むしろ、糖類を積極的に摂取するために快い味に感じるようになったのかもしれません。

 

しかし、栄養過多の現代社会ではⅡ型糖尿病をはじめとする生活習慣病があります。皆さんの身の回りにも「糖質オフ」とうたった商品が数多くあると思います。砂糖を使うとカロリーを取り過ぎてしまうということですね。

 

これを打破するために開発されたのが人工甘味料です。甘さは感じるものの、カロリーを抑えたものを必要とした人間が作り出した答えの一つです。

 

サッカリンというショ糖の300倍の甘さを持つ人工甘味料があります。これは実験後の夜食が以上に甘かったので、原因を調べたところ実験で作った化合物が甘味のもとだとわかりました。これは実験後によく手を洗わなかったことが発見につながったという珍しい例です。しかし、実験後に手を洗わないのは大変危険なことになりかねないので実験後は必ず手を洗ってくださいね。

 

スクラロースというショ糖の600倍の甘さを持つ人工甘味料があります。この物質を合成した学生が教授に指示を仰いだところ、「その化合物をテスト(test)してくれと」いったのを「味見(taste)してくれ」と聞き間違え、試しに舐めてみたら甘かったという経緯で発見されました。皆さんは作った物質を舐めるのは大変危険なことになりかねないのでやめましょう。

 

いままで、ショ糖の300倍甘いだとか600倍甘いだとかいいましたよね。ここで一つ疑問が浮かびます。世界で一番甘い物質は何だということです。

 

 

その答えがこの物質です。ルグズナム(ラグドゥネーム)と呼ばれるこの物質はショ糖の22万倍から30万倍甘いと言われています。甘すぎて、人間には甘味として感知できないのではとも言われています。

 

今のところ、このルグズナムが最も甘い物質といわれています。しかし、今後これより甘い物質が発見されるかもしれませんね。