最近は半導体ウエハ(丸い鏡みたいなやつ)ができてからどうするかの話をしてきました。今回からは少し戻ってウエハを切断してから加工する(超LSI(とても細かい回路)を作り込む)ときの苦労について話していこうと思います。
まずは空気の話から。

半導体の回路(超LSI)は線幅コンマ5ミクロンととても狭いです。
↑超LSIの電子顕微鏡写真

この回路にまたがるゴミが1つでもあるとそのゴミ1つが回路をぶっ壊します。そのため当時の技術者はゴミをいかに除去するか戦ってきたそうです。

ある日本の会社はある女子大生をゴミ駆除専門に雇いました。
彼女は唾液、手を叩いたときに落ちるゴミなど、数多くのゴミをウエハに落として試したそうです。このゴミと製品の完成率の相関がはっきり出たときはなんとも言えない喜びを感じたそうです。
他の方では毎回の会議でゴミの影響で回路のあれかだめだこれがだめだと振り回されていたそうです。クリーンルーム内が本当にきれいかどうか確かめるためにウエハの周りを歩いたり走ったり寝っ転がってゴミをぽふぽふしたり、最後にはタバコを吸ってその煙がどういう挙動をするか確かめたりなどいろんなことを試したそうです。こんな地道な作業でも自分の研究で製品の完成率に直接影響してくるので、とても楽しかったそうです。