父の命日に | 星は海、そして虹

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私事で恐縮ですが、7年前(のこの時期)、父が他界しました 
 
胆のうの病気の治療中にガンが見つかり、切除手術後に腹水が発生、
そのまま回復することなく逝ってしまいました  
 
中学生の頃から離れて暮らしており、日常生活での喪失感はその時期が一番辛かったので
その意味ではややカモフラージュされましたが、
危篤状態に陥った際に実子がいるなら連絡すべきだと意見して下さった
看護師さんがいなければ旅立つ前に会えていなかったこと、
駆けつけてすぐの医師からの経過説明が
医療ミスはないという言い訳中心に聞こえてしまったこと、
ほぼパニック状態なのに延命処置はしないという書類にサインをしなければならなかったことは
トラウマ体験となってしまいました
 
フロイトが提唱した精神分析の概念で、「喪の仕事」というのがあります
喪失体験後の心理的プロセスとして、
無感覚と情緒の危機、否認と抗議、断念と絶望、離脱と再建の4段階を
経ていくことが必要とされ、最低1年間はかかると考えられています
悲しみ、怒り、後悔、罪悪感など幾つもの深い感情を体験し尽くすことが大切とされますが
言葉で説明するほど実際は簡単ではなくて
私自身、7年経ってもその心の仕事を終えられたかどうか分かりません
 
誰もが向き合う可能性のあるテーマですが、24時間ずっとそこに向かっているのは大変です
その意味で日常においてやるべきことがあるのは救いにもなります
 
そんな個人的な体験を持っていることもあり、常日頃、看護師さんなど医療系の仕事に従事されている方はすごいなぁと感じます
 
・・・ようやく本題なのですが(前置きが長くてすみません)
町田に素敵なご夫婦がおられますのでご紹介したいと思います✧
 
旦那さんはプロの写真家、

 

 

 

奥さんは看護師とメディカル・ソーシャル・ワーカーの資格を持ち、19年前からエステサロンのオーナーもされています

 

 

 
最近までご夫婦のお店は同じビルの異なる階にあり
大工仕事も得意な旦那さんのセンスでどちらも素敵な内装でした
(現在Studio tittoさんは別の場所でさらに広くなっています)
離婚後に自分に気合いを入れるためにプロフィール写真をちゃんと撮ろうと思ったときに
このご夫妻のことを知り(どちらも精神世界にもお詳しい)、
そのスタジオで撮ってもらうと運が上がるというか、良いことがあるらしいよと
エネルギーヒーリングを学ぶ仲間に薦められたのがきっかけでした
 
撮影中、とてもナチュラルな雰囲気の中、リラックスさせてくれつつ
本当は難しくて複雑な撮影作業をきちんとなさりながら 
何気なくふくらませてくれる話題や発言にハッとさせられた事が印象深く残っています✧
 
奥さんとはまだお話をしたことはないのですが、情報を発信されているので知ることができます
お2人は、看取り士としてのキャリアもスタートされました
ご友人の自死と、お子さんを亡くされたことが契機とのことです
(プライベートなご事情ですが記事で公にされていますので触れさせていただきます)
 
そして今ではご夫婦で東京研修所の代表となり、
看取り士資格取得を目指す方々の指導もされています
 
一般社団法人日本看取り士会のウェブサイトはこちらです
死という大きなテーマについて、語ることは難しく、あまり言葉は浮かびません
 
ただ、このご夫妻の笑顔、お人柄と人生に触れ、どんな悲しみも試練も、その先に
他者への奉仕や尊い選択へつなげられる可能性をもっているということ、
運命、使命ということについて、大切な視点をいただいたと感じています
 
死のテーマは綺麗ごとでは済まず、むしろ逆のことが見えたりあらわになってしまうことを体験しました
このご夫妻と同じことはできないけれど、私は私にできる方法で
できる限り逃げずに、光を与える側でいようと、少なくとも努力すると、決めています