幼い頃からいつも一緒だったね。
どんな時もあなたの笑顔は心を明るくしたよ。
小中学校は一緒だったけど、高校は別だった。
それでもあなたとの交流は、絶えたことがなかったね。

卒業して、就職してからも、結婚して、それぞれの家庭を持ってからも変わらず、旅行したり、時には、悩みを打ち明けたり、ホントに最高の友人だった。

病院にあなたを見舞ったとき、余命を告げられたと泣きじゃくったのが、あなたと話した最後だったね。
辛くて、「また来るね」と言ったのに行かなかったこと、少しだけ、後悔してるよ。
でもね、ホントは元気になって息子さんから借りたという赤いスポーツカーでドライブするという約束の方を信じたかったんだからね。

友よ、あなたがいなくなってから、私はずいぶん年を取ってしまったけど、あなたと過ごした日々は、いつもきらめいていたよ。
そちらに行くのは、もう少し待っててね。
そして、会えたなら、あなたが私の友達だったこと「ありがとう」って言うからね。