「愛してる」
あなたの背中にすがりつき
小さな声で言ってみる
愛してる
寝た振りしてるけど
分かってる
そっと頷いてくれたよね
「いまさら」
考えてもみなかった事
あなたを嫌いになるなんて
好きだった事も忘れてしまう
もうここまでの恋なのかもしれないね
終わりが近くなれば
追いかけるように来るメール
いまさら遅すぎるよ
「海」
春の海は桜色の朝日を映し出す
穏やかな波間にカモメもゆっくりと飛んでいる
夏の海は暑い太陽を照らす
輝くような光を受けて白いヨットが走ってる
秋の海は黄金色の落ち葉が揺れる
静かに落ちる夕日の中で伸びる灯台の影
冬の海は白い息を感じる
荒々しく吹く風も遠い国へ運んでおくれ
海を見ていると季節の移り変わりを感じる
人生の一部を教えてくれるようで
いつまでも佇んで眺めていたい
「遠距離」
あなたは若い
こんなおばさんと付き合うより
もっといい人いるはずなのに
いくら化粧で誤魔化そうとしても
派手すぎる洋服も
似合わないのは分かっているのに
私の周りの時だけ止まって欲しい
あなたが私の年になるまで
年齢の距離はどう足掻いても
埋める事が出来ない
「おいしい関係」
ほのかに香るヘアーリキッド
あなたの匂いを吸い込んだ
あなたの全てを食べつくしたようで
おいしい関係になれたかな
「核心」
気持ちだけそばにおいてよ
それもわがままなの
何度も聞くけど
不安が募る
また逢えるよね
「禁断」
あなたを愛するのはいけない事
そうは思っても止められない
禁断の愛に溺れて
狂い死ねたら
それで幸せ
「組曲」
やわらかな音
あなたの曲が聞こえる
駅のホームで
学校の庭で
あなたのテーマの曲が
あの曲はあなたの組曲だと
私はひそかに決めている
「けんか」
けんかって言えるのかな
あなたと別れたいって思うこと
心の中で少しずつ
あなたへの気持ち醒めている
今度けんかしたら
終わりかもしれないな
「こいするきもち」
この気持ち
いつまでも持っていられたなら
ドキドキ
不安
ドキドキ
しあわせ
こいするきもち
ずっと持っていたいな
「最新」
新しい詩を書きたい
そう思うが書けない
最新のヒット曲
まねしてみようかと
少し
スランプかもね
「しあわせ」
一番幸せな時は
実は不幸の始まり
そんな風にひねくれて考える
だったら
今はあまり幸せじゃないから
いいのかもしれないな
「衰弱」
衰弱するほど
誰かに恋したいな
「世界」
混沌とした世界に生まれた
あなたと私
すれ違ってはまた出会う
日々の暮らしは何も変わらない
それでも世界は動いているはず
泣き言なんて言えないよ
「空」
果てしなく続く空に向かって
叫んでも届かない声がある
人はなんて小さいのだろう
果てしない空の下
生きている事さえ気が付いてない
人は何故迷うんだろう
こぼれる涙を拭うには
雨降りの空がいい
明るい笑顔には
太陽も笑いかける空がいい
人はそれでも頑張ってるよ
「ただいま」
遠くに心を置いて来た
あの場所はもうないのかもしれない
私が帰る場所は本当はたった1つだけ
心が落ち着く
身体も休めるこの地に
「ただいま」
といつでも帰れるから
「散りゆく花」
いくつになっても
綺麗でいたいと泣くのは人だけ
散りゆく花は泣いたりしない
来年も次の年も
木が生きている限り
また咲いてまた散って
花のように強い人になれたなら
「冷たい雨」
身体の中まで
心の中まで
染透って
あなたの言葉の冷たい雨
これ以上
打たれたくないのに
でもあなたのそばにいる私
「天使」
眩しい太陽の子
可愛い瞳
幼い頃の君
食べたくなるほどのほっぺ
今でも思い出す
君は天使だったね
「弔い」
喉の奥につまった涙
乾いた瞳であなたを送る
あなたの死が私には信じられなくて
弔いの儀式はまるで映画のワンシーン
心まで砕けたから
ぼんやりとした顔のまま
あなたの棺を見守った
たくさんの花の中からあなたのために
たった一輪の菊を入れた
これが私のあなたへの弔い
静かに出て行く車列の前で
始めて泣いている自分に気が付いた
「なみだ」
空から涙が落ちてきた
泣いてる私の顔を隠すように
土砂降りの雨が降ってきた
あなたへの決別を
自分から告げた日
携帯のアドレスを変え
着信拒否に設定しながら
あふれる涙を抑えきれず
外に出た
空の涙よ
もっと降れ
「虹」
はるかな山の向こうに見える虹
それは明日への架け橋なのか
虹を目指して歩いて行けば
何かが変わる
何かが生まれる
虹を掴んだら
幸せも掴めるかな
「ぬくもり」
あなたの手のぬくもりに包まれて
寝る夜は嬉しくて
泣いてる私の頭を撫でながら
抱き寄せてくれた広い胸
そのぬくもりも伝わって来て
幸福な気持ちが
私の心をいっぱいにする
あなたに
私のぬくもりを伝えたい
きっと
あなたも幸せな気持ちになるはず
ずっと
このぬくもり大切にしようね
「寝顔」
あなたの寝顔は
まるで少年のよう
さっきまで私を捉えてた瞳が
閉じられたその顔も素敵
あなたの寝顔を
ずっと占領していたいな
「濃密」
激しい愛撫
そしてその後の気だるさ
あなたとの濃密な時間
時々しか逢えないけど
その時間をいつまでも持っていたい
「犯罪」
暗闇に光る赤い点滅
見えなくなるまで逃げる
ドレスからジーンズへ
ハイヒールからズックに
七変化の白いバラ
罪の意識がスリルに変わり
熱い心を更に燃やす
手にした宝を空に投げる時
言いようのない快感が背筋を走っていった
「ひとり」
雑踏に紛れても
孤独感は増すばかり
観衆の前で歌う時さえ
淋しさは消えない
部屋の片隅の枯れた花のように
誰にも忘れられてしまう
私はひとり
「ふたり」
手をつないで歩いた
笑いあいながら
泣きながら
色んな障害があっても
ふたりなら
きっと
乗り越えていけるね
「返事」
ずっと以前に出した手紙
宛先不明で返ってきた
電話も現在使われてないのメッセージ
あなたからの返事が
こんな形とは
とても信じられずに
ぼんやりと空を見上げた
「発作」
逢いたい
新幹線に飛び乗った
何の連絡もせずに行く
あなたは驚くだろうか
それとも
いつもの私の発作だと
笑ってくれるだろうか
「まなざし」
遠くからあなたを見ている
私のまなざしに気が付いて
知らないふりされるのはつらい
それでもあなたを見ていたい
あなたのまなざしが他の人を見ている
それに気が付いた時
私はあなたに渡すはずの手紙を
空に投げた
「魅力」
誰も知らないの
あなたがどんなに魅力的か
少しだけ伸ばした髪も
広い胸も
全部私のもの
あなたの魅力
私だけにずっと向けていてね
「無理」
どうしようもないよ
これ以上傷つくのはイヤだから
今までずっと無理を重ねてた
あなたに合わせようと
いつも綺麗にお化粧して
いつも流行の服も着た
でも本当の私は
素顔でいたい
普段着の私を見て欲しい
これ以上
自分に無理はしたくないから
あなたに別れを告げようね
「めくばせ」
幸せな瞬間
あなたからの合図
素敵なめくばせ
そっと指を合わせ感じる喜び
今夜もずっと離さないでね
「戻る」
10年前に戻る
私は子育て真っ只中
あの頃のことはほとんど記憶にない
20年前に戻る
私は若いお母さん
あの頃もただがむしゃらに生きていた
30年前に戻る
私は青春真っ只中
あの頃は世界中が輝いて見えた
40年前に戻る
私はまだ小学生
あの頃が1番幸せだったとふと思う
現実に戻る
私はすっかりおばさん
それでも元気に過ごせたらそれでいいと感じてる
「やきもち」
スタイル抜群で美人が歩いてくる
すれ違い様に横目で追うあなた
若さも適わない
泣きたくなってうつむいた
そんな私の指を握り
にっこりと微笑むあなた
やきもち焼かなくても
大丈夫だよと目配せする
こんなにも優しいあなたを
私は失いたくないと指を握り返した
「ゆくて」
日も射さない深い森の中
長年蓄積した葉っぱも朽ちている
何かから逃れようとして
迷い込んだ場所はゆくてが見えない
足元に絡みつく草の蔓
捉われて転び汚れた服や身体
泣き叫ぼうとしても
誰も助けが来ないと本能で分かる
ふと目が覚めたら
いつものベッドの上
怖い夢だったと安堵が走る
現実のゆくえの方が見えないでいる事を
思い出し苦笑した
「夜」
静かな夜は
月明かりが眩しい
目を固く閉じながらうつ伏せる
寒い夜は
あなたの寝息が恋しい
甘い吐息を思い出し泣いた
桜色の夜は
夢をいつまでも見る
夜明けまで寝返りを打ちながら
寝苦しい夜は
虫の声さえ疎ましい
耳を塞ぐように丸くなる
四季折々の夜
夏の夜はあまりにも短すぎる
「烙印」
心に秘めた烙印を
この街から出る時に捨てた
壊そうとしていたわけじゃあない
初めから無理だった事
若さゆえの過ちを消す事さえ
あの頃は出来ずにいたけれど
今なら怖くない
やり直すための逃避行なら
後悔などないはずと
新たなる烙印を心に置き換えた
「類似」
激しいつかみ合い
絶対に負けるものかと殴る
おまえは見れば見るほど
付き合えば付き合うほど
私に似ている
それゆえにいつも衝突してしまうのだろう
「恋歌」
遠くで見つめてるだけの私
あなたに届けたい恋の歌
通りすがる時のときめき
あなたに心音まで聞かせたい
抱きしめて欲しいと
身体があなたを求めてる
こんな私に気が付いてよ
「露骨」
肌を露にしながら激しく燃える
露骨な愛の戯れに溺れてゆく
波が襲うように何度も行き果てる
飢えた目で求めながら繰り返す
終わりがないかと思うほどの絶頂
飽きもせず声を出す
朝まで抱きしめられたならと
もう一度露骨に耳元で責めてゆく
「わらべうた」
いつも通った砂利道で
歌っていたわらべうた
思い出そうとするけど
歌詞を忘れて口ずさめない
こんなにも荒んだ大人になったのかと
悲しく見上げた空に
ふと聞こえたわらべうた
もう一度あの頃に戻りたいと涙した
