先日、幼稚園年中のちびガールが発熱した。
自宅の周りには、数件の小児科があるが、
この時期は受診が難しい。
インターネットで予約時間丁度にアクセスをしても、1分足らずで予約満席になってしまう。
小児科のプレミアムチケットの争奪戦に、私は毎度完敗だ。
自宅に残っている解熱剤を利用しながら、
次の一手を考える。
その時、幼稚園からメールが来た。
クラスでインフルエンザ発生。
そうだ、この普段にはない高熱具合はインフルだ!
インフルとなったら有難い。
すぐさま、夫に連絡をして、
病院のインフル検査キットを持ち帰るようにお願いした。
我が家は開業医で、夫がメインで外来をやっている。
夫以外の医者といえば義父になるが、メインは夫なので
彼がインフルになることは許されない。
ちびガールの発熱の原因が分かったほうが、
家族で健康対策がとれるので有難いのだ。
検査キットをお願いしたものの、不安があった。
夫はADHD。
一つの事に気がいってしまうと、他の事は忘れてしまう。
仕事が終わると帰ることばかりを考えて、
検査キットを持ち帰ることを忘れてしまう気がした。
案の定、彼はすっかり持ち帰る事を忘れていたが、
たまたま今帰るよコールが来たので、
持ち帰ってもらう事に成功した。
帰宅をして検査をするが、
インフルの検査は痛い。
細長い綿棒を鼻の奥深くへ差し込むのだから、ちびガールは大号泣だった。
『パパ痛い~、パパ嫌だ~。』
発熱で機嫌が悪かったのを、更に助長した。
『ごめーん。あとで、おもちゃ買ってあげるから。
キティーちゃんがいい?ね?』
頑張った検査のご褒美らしい。
夫は子供に甘すぎる。
練乳よりも甘すぎる。
激甘だ。
それを聞いたちびガールは、ピタリと泣き止んだ。
ちょろい女だ。
さて、検査の結果はインフル陽性だった。
その瞬間、パパより
『全員集合ー!!』
招集命令と共に、家族全員にインフル治療薬のタミフルが配布された。
我が家は、一人がインフルに罹ると全員が予防としてタミフルを飲み始めるのだ。
こうして、夫の外来に影響を与えないよう、家族全員で徹底的な予防をする。
ボーイも絶対にインフルにはさせられないし、今年は更に予防に力を入れるだろう。
後日、インフルから復活をした激甘ちびガールを連れてサンリオショップへ行った。
身の程をわきまえたちびガールは、大きいキティーちゃんの玩具を横目に、
キティちゃんのマスコットが入っている小さいバスボール(入浴剤)を選んだ。
ちびガールが買ってきた入浴剤で、代わる代わる家族全員が入浴。
こうして、いつもの日常がまた流れる。