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受け売りでも何でもない、にわかヤローの妄想考察

 なにがっていうとライトノベルズのお話です。

 これは受け売りでも何でもない、私(にわか)の独断研究(とも呼べないなにか)による、そこらの妄想や妄言と大差ない戯言の列挙ですので、嘘しか書いてないです。ホントだょ。

 あと、私の趣味(ジャンル研究的ななにか)を気持ち悪いくらいにバーストストリームするので、私の知的で寡黙でイケメンなイメージをブレイクしたくない人は読まない方がいいです。でも読んでください。

 あーあと、サブカル文化を少しくらい知ってないとマジで駅で叫んでる○○○○の言葉と同程度の情報塊になっちゃいます。

 まあそんな感じでせう。ブログの垢を狭い人にしか教えてないからこそできる芸当。



 まず、ラノベの始まり。ここについては遡ってくと古事記日本書紀まで行っちゃうから割と最近の話からになります。

 ラノベの始まりはジュブナイル小説です(断言)

 ジュブナイルってのは、ググればたぶんわかるけど、十代向けの冒険小説とかを扱っているジャンル。多少違うかもしれないけどだいたいその認識であっているはずっす。

 私はジュブナイルていうとジュールベルヌが思い浮かぶけど、皆さんはどうだろうか(虚空に向かって)

 まあいいっすよ。ここでいうジュブナイルというのは、そういう海外作家のものではなくて日本作家のものね。『妖精作戦』とかですよ。最近のものでいうと、……あさのあつこの『No.6』とかかな?

妖精作戦 (創元SF文庫)/笹本 祐一

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NO.6♯1 (講談社文庫)/あさの あつこ

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 ジュブナイル小説というのは、ようするに、

 文体が高尚/話が難解/哲学色・宗教色濃すぎetc――で十代の中高生に馴染みづらかった従来の文芸作品を、

 文体を簡易/話を容易/作者の主張少なめetc――に変えて、中高生にも馴染みやすくしたもののことです。たぶんだいたいあってる。

 他には、中高生向けにするために、
 主人公を十代の少年少女に変更/アドベンチャー・アクション・恋愛色を強く――等々の工夫も付け加えたりもしています。

 こういうジュブナイル小説は、いわば思春期専用小説。思春期の子供たちなら、基本的に誰もが触れたことのあるジャンルです。ラノベファンの視点で言わせてもらうと、ジュブナイル小説とは「オタク色が薄れ、広く受け入れられやすいライトノベル」となります。


 このジュブナイル小説が、どのようにしてライトノベルに昇華したのかというと、そこに第三勢力の介入があったからに他なりません。

 第三勢力とは、T-RPGのリプレイを小説化したものです。

ロードス島戦記』や『ソードワールド』等が有名ですね。

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 T-RPGというのは、正式名称「テーブルトークRPG」というもので、簡単に言うと双六上で即興の物語を創り上げていくゲームです。有名な『汝は人狼なりや』も、簡易ではありますが、T-RPGの一つと言っていいでしょう。

 プレイヤー(複数)はテーブルに座って向かい合い、自らの役割(ロール。すなわちキャラクター)を設定し、対話(テーブルトーク)によって物語を創り上げていきます。もちろん、プレイヤーによって動かされるキャラは全知全能の神ではありません。キャラクター達には行動の選択肢が与えられ、賽子等の目によってそれを決定します。テレビゲームで一般に知られているRPG(ドラクエ等)の自由度を高くしたもの、と言ってもいいでしょう。

 閑話休題。

 そしてそのT-RPGのリプレイを小説化したものというのは、そこでの対話をログとして記録し、それの台詞のみをまとめて脚本形式にしたもの、もしくは地の文を追加し小説として体裁を整えたものの事です。

 それらT-RPGのリプレイを小説化したものジュブナイル小説に習合して出来上がったのが、ライトノベルの雛形――既にライトノベルそのものと言ってもいいのかもしれませんが――ゲーム小説です。

 というか実質、ここまで来てしまうと既に、現代で言うところのライトノベルとほとんど変わらない代物なのです。ではなぜ、ここで別のものとして分けたのかというと、現代のライトノベルにはあって、この頃のゲーム小説にはなかったものが一つ……。

 それは萌えです。


 実際には、「萌え」と一括りにしてしまうには抵抗があるくらい膨大な、サブカル・アングラ文化ですね。

 具体例を挙げると、大人向けアニメーションの文化や、同人誌的文化などのことです。

 この辺り、つまり90年代前半から後半にかけて、複数の大きなムーブメントが、日本のサブカル文化を鼓舞し、鳴動させていました。

 その波の一つが、世に名高い『新世紀ヱヴァンゲリオン』です。

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 ヱヴァの説明は、ググればすぐにあらすじが出てくるしで割愛しますけど、まあつまり、ヱヴァブーム等によって、今までアニメに目もくれなかったような人たちがアニメーション等のサブカル文化に興味を持ち始めたのです。似たようなムーブメントはもっと昔から起きていましたが(ガンダム、マクロス等)、ヱヴァはその中でも超新星爆発級に目立つものだったでしょう。

 ヱヴァに魅了された男達は思いました――アニメはなんて素晴らしいのだ。アニメ最高。アスカのプラグスーツペロペロしたい……。

 そして、感動というものは時に、人の創作意欲を覚醒させます。枕草子とか読んでるとよくわかる。

 男達は思ったのです。
俺達にもできんじゃね?w 感動させる話くらいかけるっしょww

 絵が描ける人はマンガを書きました。プログラムが上手な人はノベルゲームを作りました。……しかし。

 世の中には理系でも美術系でもない、無能系が存在していたのです。

 彼らはアスカやレイのような、白くてねばねばした数億の命を狩り取る形をしている美少女を描くことはできません。絶望した!

 そんな絶望青年達はどうしたのでしょう。――そう。

 ゲーム小説に目を付けたのです。

 文字ならバカでも書ける。小説なら、ワープロ一台持ってりゃ書けるのです。

 彼らは思った――
俺達は無能系じゃない。文系だったのだ

 ここで、今後のサブカル界、延いては今後の出版業界までもを巻き込んだ、超巨大産業のサナギが出来上がります。

 ライトノベル、爆誕

 おおげさですね。しかも、ところどころ文句を付けたい点があると思います。ごめんなさい、ぼくもかなり適当に書きましたテヘペロ(・ω<)~☆


 十代の中高生向けに書かれたジュブナイル小説。それにT-RPGリプレイが習合し、ゲーム小説という流れが出来上がりました。それらはサブカルムーブメントという波に乗り、ライトノベルという名の奔流へと昇華したのです。


 話は五年ほど時間遡行します。先ほど「ライトノベル、爆誕」とか書いちまいましたが、実はヱヴァなんてのは契機の一つに過ぎず、ライトノベルっぽいものは、ヱヴァとかやってるころにはとっくに出来上がっていたのです。

 それは、元祖ライトノベルと名高いあの小説。アラサーの人たちは、中学校の図書室に置いてあったせいで奔流のただ中に放り込まれたという方も多いのではないでしょうか。ぼくは18歳だから知らんけど。

 そう。富士見書房主催、1989年開催の第一回ファンタジア大賞、準入賞……

スレイヤーズ!

スレイヤーズ! (富士見ファンタジア文庫)/神坂 一

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 内容はありふれたファンタジー小説。しかし、その文体の軽快さ、そしてキャラクターのポップさにより、数多くの少年少女を魅了した作品です。重厚で過酷な世界観を背景に置いているにも関わらず、そのライトさによって十代の中高生読者を増やしに増やし、ライトノベルという奔流の方向性を決定づけた重要な作品と断言できるでしょう。


 そして時は経ち1993年。後に怪物となるライトノベルレーベルが、まさに霹靂の如く誕生します。

 電撃文庫、創刊

 また無駄にどでかく書きましたけど、正直言って当時はそこまで話題にはならなかったんじゃないかな、と思います。だって創刊タイトルとか、正直全然知らねえんだもん。

 しかし怪物は怪物。ライトノベル史に名を残す傑作が、このレーベルの新人賞にて、泡が不気味に溢れるが如く、誕生するのです。

 後のラノベ界を背負っていく巨匠の一人、西尾維新の創作意欲を開花させたその作品とは――

ブギーポップは笑わない

ブギーポップは笑わない (電撃文庫 (0231))/上遠野 浩平

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ぼくは自動的なんだよ。周囲に異変を察したときに、浮かび上がって来るんだ。だから、名を不気味な泡ブギーポップという

 セカイ系三大ラノベ(今即興で決めた)の一つ、『ブギーポップ』シリーズがここに爆誕、です。ちなみに残り二つのうち一つは、たぶんこの記事では触れないと思うので上げておきますが、『イリヤの空、UFOの夏』です。この作品は、文章技量の高さによって多大な評価を受けた作品です。OVAなんてなかったんだよ。

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)/秋山 瑞人

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ブギーポップ』を看板に据えた電撃文庫は、次々とのし上がってゆくのです。


 忘れてはいけない巨匠や傑作は他に何人も、何作品も存在しますが、それら全てについて解説していると軽く10万文字は越しちゃうので割愛するのです。

 ですが、一人だけ。あの天才へんたいには触れておかなくては。

 奇才にして鬼才にして危才の小説家。西尾維新先生です。

 下読みなし、字数・ジャンル制限なし、賞金なし、受賞したら必ず出版する、という、自称日本一尖った賞である「メフィスト賞」を2002年に受賞した彼は、受賞作である『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』にて、「京都の二十歳」としてデビューを果たします。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)/西尾 維新

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 本作はライトノベルかどうなのか、議論が分かれますが……。

 このデビュー作は後に『戯言』シリーズとしてシリーズ化し、数多くのラノベ・一般文芸作家に影響を与えることとなります。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の入間人間しかり、『ホーンテッド!』の平坂読しかり。後たぶん、日日日先生の『ちーちゃんは悠久の向こう』も、多少は影響を受けていると思う。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)/入間 人間

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ホーンテッド! (MF文庫J)/平坂 読

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ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)/日日日

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 クビキリサイクルがメフィスト賞を受賞した翌年、角川書店主催、スニーカー大賞にも、この世で最も傲慢なヒロインと、最も嫁にされているヒロインを動かした偉大なライトノベルが姿を現します。

 言わずと知れた『涼宮ハルヒの憂鬱』です。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)/谷川 流

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 先ほど述べた「セカイ系三大ラノベ」の残り一つです。

 ここで、「セカイ系」というジャンルについて説明しましょう。

 セカイ系の基本的な説明は、次の一文に尽きます。

キミとボクという閉じられた関係が、第三者や社会との関係を飛び越えて、世界の命運に直結する

 すごくわかりづらいですね。もう少し詳しく説明しましょう。

 セカイ系作品の基礎条件は、ボーイミーツガールです。いや、ガールミーツガールでもいいし、ボーイミーツボーイでもいいんですけど。

 主人公は基本的に、特別な力を持たない一般的な少年です。そんな少年がある日、不思議な少女と出会います。少女は見た目こそ普通ですが、世界の命運を決定づける特別な力を持つのです。そして、少女の背後には、世界を揺るがすレベルの権力や軍事力を持つ強大な組織が立っているのです。少女に気に入られてしまう少年は、組織に利用され、また少女に振り回され、一般人の身でありながら、世界の命運を揺るがすような事件に対処しなければならなくなる――といった話です。

 実際にはもっとバリエーションに富むのですが、これが基本形だと考えればだいたいあってます。

 上で触れたセカイ系三大ラノベはもちろん、『新世紀ヱヴァンゲリオン』や『魔法少女まどか☆マギカ』等もセカイ系に分類される作品です。

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 とりあえず、今日はここまで。続きを書くかはわかりませんけどまあ気長に待ってて。

 次回予告を一応。

 ラノベ界初のネット小説『SAO』、0年代後半ラノベに多大な影響を与えた『禁書目録』、冲方丁のクランチ文体、日日日の神視点一人称……

 書かないだろうけどね!!!
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