パートナーや子供がいようと死ぬときは1人かもしれない。お金や社会的地位があっても死ぬ時に困窮するかもしれない。
本書の冒頭でも書かれていたけど女優の島田陽子さんが亡くなった時、無縁仏として合葬されたというニュース。あの時は本当にびっくりした。
また著者の知人で大手百貨店勤務で年収1000万、退職時貯蓄が2000万以上あった人が介護による想定外の出費で10年位の間に住まいまで失ってホームレスになった人がいるとか。
お若い方はいやいや嘘でしょと思うかもしれないけど、医療費とか介護費用って、びっくりするくらい掛かるんですよ。次々掛かるんですよ。
雨宮さんはずっと貧困問題に携わってきた人なので、実践的でリアルな内容となっている。そして分かりやすかった。
黙っていてもお金が尽きる絶望と恐怖に襲われるだけ。それでも命があるうちはどうにか生きなきゃいけいない。そんな時どこに助けを求めるか、その正しい方法を教えてくれる。
役所や警察に助けを求める時もやり方があって、正しい窓口に正しい声をあげなければ体よくあしらわれて終りなんである。
窓口対応の人も当たり外れあるし、1日色々盥回しにされることもある。そういう時にどうしたらいいか、これを読めば分かります。みんな読んだ方がいいぜ!