これはいい、これはいいにっこり

短編集なんだけどとても津村さんぽくて、地味だけどしみじみと心にくるやつ。特に毎日にお疲れの方々にはわかりみが深いと思う。派手な展開もないし、すごい感動の嵐とかそういうんじゃないけど、読むとなんかすこーし元気になる。


ワタシは1作目のが凄く好き。


求職者のSNSをチェックする仕事ですっかり心をすり減らしてしまい、数日有休をとって休んでいる間の話。


心が何も感じない状態になり食事も取らず横になっている日々。やっとのそのそと起き出して、そんな疲れた日に観るように録りためていた番組をチェックしてみる。

その番組は刑事コロンボを集中放送したやつで、そのチョイス分かるーと思った真顔

ドキドキも程よく、難解でもなく、安心感のある面白さで疲弊してるときも刺激が低くて良い。

因みにワタシは孤独のグルメとかYouTubeのスーツさんの旅行のとか、もうアカン、の時はNHKのプラネットアースで星空をひたすら見る、というラインナップ。


結局コロンボはシリーズ終了してて、別番組が何本かとれていた。(その番組が面白そうで見たすぎる!)一本ずつチェックしていくうちに、心が仕事以外のことを受け入れて解れていく話。

他にも粗食ばかりを載せるSNSや、郵便等の配達員を有料サービスでロバに出来て、餌をあげたり出来るという未来の話とか。

ミステリーぽかったりSFぽかったり、バラエティある短編だけど主軸のネタはどれも地味。でもなんでこんなに面白くなるんだろう。興味を惹かれる展開で、もっともっととなるのよね。









私のおすすめする一冊

 

 

 

 

 

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