2019年の9月中旬

娘の両眼は突然見えなくなりました。

 

 

この時は、本当に驚いて、

一番辛いのは本人なのに

視線が合うことのなくなってしまった娘を前に

涙が止まりませんでした。

 

 

あれから約半年。

現在も娘の左目は、

ほぼ見えないままですが

薬を服用しながら

日常生活を送っています。

 

 

気持ちが整理できてきましたので

あの日のことを忘れないためにも

ここに残します。

 

 

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「光が眩しい」

そう言っていたのがある日の火曜日でした。

その日の朝は珍しく、気持ちが悪いと言って

学校をおやすみして家でゆっくりしていました。

 

 

蛍光灯の光もスマホの光も眩しかったので

スマホを見るときは家の中なのに

サングラスをかけて過ごしていました。

 

 

次の日は、普通に学校へ行き

帰ってきてもいつもと変わらない様子で過ごしていました。

 

 

その次の木曜日

学校から帰ってくると

『黒板が見えづらくて、今もママの顔も

見えづらい。』

そう言っていました。

 

 

家で仕事をしていた私は

じゃあ一仕事終えたら

眼科に行こうと言って仕事を終えると

娘は昼寝をしてしまっていました。

すぐに起きる様子がなかったので

そのまま病院へは行かずに過ごしました。

 

 

そして、夜になり

夫と3人で食事をしていた時に

目が見えないという話になり、

じゃあ、これは見える?

これは見える?

これは?

などど、学校のプリントを見て

見え方を確認したら

 

 

赤は青に見えたり

緑は黄色に見えたり
(今となっては不確かですが)

びっくりするくらい色が正確に見えていないし

文字もかなり見えていないことが

わかりました。

次の日に夫が眼科へ連れて行くことに。

 

 

眼科へ行ったのが金曜日。

外での仕事が夕方まであった私は

気になって、休憩中に夫に連絡を取ると

左目は完全に視力がない。

右目も0.05

大学病院の紹介状を書いてもらうことになった。

との回答でした。

 

 

もう、びっくりしすぎて、

仕事中もドキドキが止まらなかったのですが

仕事中に生徒さん50代主婦の方に相談すると
(この時の仕事はネイルスクールの講師)

10歳くらいの思春期の女の子に

突然見えにくくなる症状が出ることがある。

と教えていただき、一過性だから

先生、大丈夫ですよ。

と言っていただき、だいぶ安心していました。

 

 

終始ソワソワしながらも

どうすることもできなかったので

なんとか仕事を終えて帰宅。

 

 

自宅に着くと、

左目だけでなく、右目もだいぶ見えづらい様子で

ご飯を食べるのが大好きな子なのに

布団でずっと横になっていました。

 

 

喉が異常に乾く様子で、

普段からは考えられない水分量を接種をしていました。

 

 

私が近くで顔を近づけたら

ママの顔が見えない

そう言っていました。

この時にはもう、1人で歩ける状態では

なくなっていました。

 

 

次の日の朝、7119へ電話して相談しました。

救急隊の方から看護師さんへ変わっていただき

経緯を説明すると

まずは、紹介してもらった大学病院に

電話する様にと言われました。

 

 

大学病院へ電話をすると

受付のお姉さんはぶっきら棒で冷たい対応だったのですが

当直で、眼科の先生がいらしたので

直接電話を回してくれました。

 

 

先生に経緯を説明すると、

当日、診察してくださることになりました。

ですが、この時点で前日の金曜日に行った眼科が

紹介状を出してくれていなかったので

紹介状を受け取ってから行くことになりました。

 

 

娘のことを、可愛がってくれてる姉も合流してくれて

一緒に眼科へ紹介状を取りに行きました。

姉はDNAの研究をしている医療従事者なので

以前からそうですが、この時も本当に

頼りになったし、すごく支えてもらいました。

 

 

2人とも不安でいつもより

会話が少なくなっていました。

この日の朝は雨が降っていて

9月なのに肌寒かったのを憶えています。

 

 

無事に紹介状を受け取り

大学病院へ連絡してから

父が車を出してくれて

病院へ向かいました。

 

 

娘の両側を支えながら

病院へ入っていきました。

 

 

眼科の先生に診察をしていただき

CTで脳に腫瘍や炎症がないか

見ることになりました。

 

 

結果は、CTでは特に腫瘍や炎症は

見られないと言うこと。

この時もやはり、

思春期特有のモノかもしれないと

先生から言われました。

 

 

何かストレスになる様なことが

学校でなかったか。など聞かれました。

でも娘は特にないと答えていました。

恐らく、ストレス性だとしても

その事を大人の前でするすると

言える子も少ないかもしれないなと

思いました。

 

 

CTでは確認できなかったので

改めて、神経専門の眼科医に

見てもらった方が良いとのことで

同じ大学病院で

月曜日に診察をしてもらうことになりました。

 

 

何が原因なのかもわからず、

帰宅することに。

 

 

見えにくいと言い出した2日後には

もう娘と目が合うことはなくなっていました。

 

 

いつも、「ママ〜」と言われても

目を合わせず、パソコンを見たまま

返事をしていた自分を呪いました。

 

 

何かしらの病気にはなる可能性は

ゼロとは言えないので

予想はしますよね。

でも、まさか、まさか

目が見えなくなるなんて

それも両眼も。

 

 

一緒にお風呂に入って

危なくない様に誘導して

ボコボコがついてる方が

シャンプーだよ。と

表示の便利さを実感したり、

 

 

まさかこんなこと説明することに

なるなんて、と思ったりしながら

1人では生活が困難になってしまった娘を

介助する生活が始まりました。

 

 

一緒に布団に入ったら

小さいちいさい声で「怖いよ」と言う娘を

抱きしめながら涙が止まりませんでした。

 

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あの時のことを思い出すだけで

涙が出てきてしまいます。

私の人生の中で一番衝撃的な出来事です。

 

 

続きはまた書きます。