ご縁があって、こちらの本に出合った。
もし、著者の方が私にお茶を淹れて下さったとしたら…
そんな風にイメージしながら淹れてみると、
口当たりがまろやかで、
ほんのり甘くて優しくて、
静かで落ち着いた感じだった。
胃がじんわりと温まって来た。
しばらくすると、胸がポカポカとして来た。
幼い頃の私のイメージが出て来て、
しゃがんで土遊びをしていた所から立ち上がり、
笑顔になって手を広げて空を仰ぎ、
元気になって生き生きとし始めた。
調香作品を作っている時、
幼い頃の私がしゃがんで土遊びをしているイメージがよく出て来る。
幼い私の心の悲しい声に私自身が気付かず、
幼い私は悲しい感じで、
その場にずっとうずくまって動かないイメージがよく出て来る。
幼い私の心の悲しい声に私自身が気付いて、
元気になっていくイメージも時々出て来る。
もし、著者の方が私にお茶を淹れて下さったとしたら…
そんな風にイメージしながら淹れてみて、
調香作品を作っている時と同じように、
幼い頃の私が悲しそうにしゃがんでうずくまっていた所から立ち上がり、
笑顔になって手を広げて空を仰ぎ、
元気になって生き生きとし始めたイメージが出て来るなんて…。
心地好くてゆっくりと味わいながら飲んでいると、
お茶が口から入って、身体の中を通って行く過程を感じる事が出来た。
口から入り、喉を通り、気管をゆっくりと流れていき、胃に到達していく。
胃がポカポカとじんわりと温まっていく。
著者さんが淹れて下さった心意気を感じたからなのか、
胸までポカポカと温まり、身体が緩んでいく。
心のこもった温かみのあるお茶というものは、こういうものなのか…と改めて感じた。
ティーカップの半分も飲んでいないのに、
すっかり心も身体も脳も満たされていた。
もしかしたら、お茶を小さい茶器で淹れるのは、
少量であっても、美味しくて心も身体も脳も満たされるから、
大量にガブガブ飲む必要が無いのかも知れないと気付いた。
同時に口に入れるもので、
こんな風に心も身体も脳も感じるのか…
こんな風に心も身体も脳も変わるのか…
最近になって、食べたい物がますます解らなくなってしまっている中、
口に入れるものをどうすれば良いのだろうかと考え過ぎてしまい、
食べ物や飲み物を口に入れる事が少し怖くなって来たような気がする。
自分の身体の細胞を作っている「食」
という重要な事への取り組みを怠ってしまったからなのか、
先月の調香レッスンでは、
「身体を軽くする」というテーマで、
久々に「駄作」を作ってしまった…。
調香も初心に戻って、
調理も初心に戻って、
自分の身体が喜ぶ食べ物や飲み物を自分に作ってあげる
という新たな自分の中の課題に少しずつ取り組み、
「身体を軽くする」調香作品
をお客様にお届け出来るよう、私自身も日々向上していきたいと思っています。
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「土」の時代(1800年代~2020年末)は、
物質的な満足を得る為に、
心を犠牲にしてしまう事で、
ストレスが生じる為、
そのストレスを癒やす為の香りが必要だった。
「風」の時代に切り替わると、
精神的な満足を得る為に、
より「幸福感」が必要となる為、
重苦しい気持ちを
「風」で吹き飛ばし、
「幸福感」をもたらす心地良い香り
が必要とされて来る。
私Reiraが思いを込めて作った調香オリジナル作品の香りによって、
脳の奥深い部分まで作用し、改善する事
で、少しでもお客様の
心と身体を軽くするきっかけ
幸福感をもたらすきっかけ
本来の自分を取り戻すきっかけ
となるよう、私自身も日々向上していきたいと思っています。