こんにちは。
礼法講師の坂井志暢です。
水戸の弘道館を学芸員の方のご案内で見学させていただいた後、商工会議所の方がアテンドしてくださり、偕楽園に向かいました。
偕楽園は、水戸藩第九代藩主 徳川斉昭により創建され、その中に藩主の別邸「好文亭」があります。
斉昭亡き後は、皇室から嫁がれた正室の吉子がお住まいになっていました。
こちらの建物自体は、昭和20年の空襲で焼失してしまい、昭和30年に復元されたものになります。
斉昭が設計したそうですが、とても雅で美しい建物でした。
襖などの内装には、京都ご出身の吉子の趣味が色濃く反映されているのではないかと想像してしまいました。
入ってすぐのお部屋は「紅葉の間」
筍や青竹が描かれた「竹の間」
清涼感のあるデザインで欄間も竹になっています。
桜の描かれた「桜の間」
迫力があります。
著名な将軍が城に設えた金ピカの権力誇示の襖とは違って、本当に美しくセンスが良いことに驚きます。
弘道館の張り詰めた勉学の空間とは打って変わって、弘文館は雅で美しい空間でした。
ここから広がる景色を眺め、思考を練り、英気を養ったそうです。
また、この階は斉昭が80歳以上の家臣と90歳以上の一般人を集めて「養老会」を行なったお部屋もあります。
まさに、偕(皆)と楽しむ園だったわけです。
水戸、礼法を探求する身である私とは、相性が抜群でした。
「水戸学」と言われるほどに国学を突き詰めるなんて、本当にカッコいいと思えます。
当時の水戸から、日本人としての矜持を感じました。
そろそろ梅が満開を迎える頃でしょうか。
水戸への小旅行、とってもおすすめです。
今回は、紅梅が咲き始める頃でしたが、人が少なく、とてもゆっくり周らせていただきました。
梅の季節も美しいのですが、人が少ない環境で当時に思いを馳せるのも乙なものですので、春以外の季節もおすすめいたします。
どこかへ出かけるときには、歴史的背景を調べてから目的を持って出かけると3倍は楽しめますね。
今日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
どうぞ良い連休をお過ごしくださいませ🍀
坂井志暢 拝
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