年金の裁定請求の開始日は、誕生日の前日ということは、これまで何回もお話ししたところです。

私の場合、今回はねんきん事務所に直接提出しようと思い、誕生日が閉庁日だったので、開けた最初の営業日の9時に予約をし、提出に行きました。

あらかじめ4か月前に関係書類、記入例は届いていましたが、その添付書類については、頭を悩ませました。「〇〇の場合、提出を省略できる場合もある」みたいなあいまいな表現が多く、戸籍の全部証明とか住民票とか、既に受給中の年金証書の写しとか、必要なのに所持していかない場合は、裁定請求そのものはどうなるのかな?!と当日まで嫌な思いで過ごしました。

 

手続きをしてみて、結論を言えば、戸籍とか住民票は、マイナンバーを記入すれば市町村との連携で確認できるらしく不要と言われました。また、マニュアルには別の年金を受給している際には、記入して証書の写しの添付とありましたが、年金事務所で把握しているのか、写しの提示も求められませんでした。

逆に違和感を感じたのは、本人申請が原則なので、本人確認のためにマイナンバーカードの提示を求められましたが、記載事項、顔写真の確認程度で、カードリーダーに通されることもなく返却され申請書の確認へと移ったことです。

というのも、最近は国会議員が偽のマイナンバーカードで携帯を乗っ取られたり商品を購入されたりしていて、マイナンバーカード運用の脆弱性が取りざたされています。

〇野デジタル相は目視のみの確認では駄目だ。と声高にICチップを読み取るカードリーダーによる確認に言及しているのに、私の申請を担当した人は、私がカードリーダーで確認しないんですねとの指摘にも何のことか?とキョトンとしているのです。

申請書類の記入のマニュアルの中でも本人確認は、くだくだ沢山書かれていますが、申請の窓口では、成りすましや不正などはあり得ない。と考えられているんじゃないか?!。格好だけでも確認する振りをすれば良いのに。って思ってしまいました。

 

そういえば、この年金の申請に限らず。身分証明にマイナカードの写しを同封して送ったり、写真を撮ってメールで送ることが日常行われていますが、それだって悪用しようと思えばいくらでもやられてしまいますよね。今は、どんどんそんな事例が出て来てもおかしくない状況じゃないかな?って思ったのです。

 

予約は45分間でしたが、実際には30分ほどで確認を終了し申請書類は受理されました。

 

この手続きの中で、もう一つ印象に残っていることは、2度3度、65歳から申請することの意思確認が行われました。

申請中に気が変わって取り下げの申し出をする人が多いからか?或いは、厚労省側に、繰り下げることでのちのち割増で支給することになっても、今は支給したくない!なんて思惑のもとやってるんじゃないかな?!なんて思ったのです。(でも、1年繰り下げると、総支給額が一緒になるのは12年後ですからね・・・だれが・・・)

私は、そうして目的を果たし、そそくさとその場を後にしました。

 

今回、iDeCoの一時金の請求で、印鑑証明が求められているので、帰る足で、役場に立ち寄り印鑑証明証一通の交付を受けました。

 

印鑑証明書の申請は久しぶりなので、自治体のHPで事前に申請法を確認したのですが、旧来の事務処理・運用から変更されていてビックリしたことがあるので以下に書き留めます。それは

 

印鑑登録証をお忘れの場合

印鑑登録をされているご本人の申請で印鑑登録証を忘れた場合に限り、運転免許証やパスポートなどの官公署発行の顔写真付きの本人確認書類をご提示いただくことで印鑑登録証明書を発行いたします。

と・・・

私が従事していたころは、絶対に印鑑登録証がなければ証明書は発行されませんでした。それが運転免許証やパスポートなどの提示で発行してもらえるようになっていたなんて?!

だって、写真添付の官公署発行の本人確認書類だって、今や巷では認めないと言うところもぽつぽつ出始めているし、だからマイナンバーカードの提示っていう話になるのだろうけれど、⇑の告知にはマイナンバーカードの記述がありません。自治体でのマイナンバーカードの発行手続きの担当課なのに・・・

 

マイナンバーカードの偽造が問題になりICチップを読み取って確認する必要があるなんて言われる時代に、何ともお花畑のような運用じゃないですか?!(いつからそうなったのか?わかりませんが・・・)なにかちぐはぐで、間違っている?!そう思いませんか?!

 

裁定請求が一番の目的でしたが、身分証明の現況って私たちの生活の安全に必要十分な状況なのかな?と考えさせられる一日となりました。

 

雑駁な話となりましたが、今は年金の決定通知を心穏やかに待ちたいと思います。