Web上でお風呂のリフォームについて調べると、頼む業者によって料金がピンキリだと言うじゃないですか?

私の場合は、お風呂については、何度か風呂釜の交換を依頼してきたA社があり、数年前にキッチンのリフォームも頼んだこともあって、A社にお願いしようと思い声を掛けました。Golden Weekの前に連絡をして、現地確認、見積もり(プラン)も何とか連休前に受け取ることができました。

でも見積もりには、希望した入口の開き戸(オプション)が折り戸(標準)のままで見積もられ、事前に説明がなかった設備工事(不意の故障の際の防水設備)10数万円が計上されるなど、そうして材料費の合計約150万円、それに工事費約50万円、処分費約10万円、そこから約55万円ほど値引きして、消費税込みで総額約170万円というのが上がってきました。

 

私は大工に友達がいますが、今回は彼に声を掛けることなくA社から見積もりを取り、進めるつもりでいました。でも思いのほか高かったことや設計内容が打ち合わせを反映したものではないように思えシックリこなくて、心にモヤモヤが募りどう進めたものか?考え込むことになりました。

そこでA社から渡されていたカタログから、自分の希望に合わせたプランを作ってみたのです。

 

良く分からない設備だけれど、奨められているのだからと、付ける前提で見積もると材料費は約145万円です。このままA社に発注するとしても工事費・処分費・値引きもほぼ変わらないのだろうな?!と思いました。

 

そこで友達の大工に、実はモヤモヤしていてそのまま契約できないのだけどどう思う?!と相談しました。すると大工は、材料のカタログの単価は業者毎に仕入れ値は違い、安く仕入れられる業者もある。そこでカタログの合計額に施工費(工事費・処分費)を加えるとカタログの金額を大幅に越えるが原価が安い分、値引きで大体カタログの積算金額くらいに調整するのが通例だと言います。

施工費は極端に安くすることはできないので、その材料費の値引きがいくらできるかに業者の利鞘があるし、カタログより更に値引きする交渉の余地があると言うのです。

 

その大工からは、自分の知り合いなら安く材料を仕入れることができるので、比較のつもりで見積もりはタダだから、頼もうか?!といいます。そこで、A社に頼む気持ちに揺らぎはありませんでしたが、モヤモヤの解消にと、大工の知り合いのB社に材料だけの見積もりをお願いしたのです。自分の希望で作り直した約145万円の仕様です。すると一週間足らずで、税込み80万円(約70万円、約半額の値引きです。)の見積もりが出てきました。

施工費はB社にも現地を見て貰わなければなりませんが、同額60万かかったとしても140万円です。

うん?!単純に材料費の値引きだけでも20万円ちかく違うじゃないかい?!

 

でもA社にはB社に依頼した自分の希望のプランで見積もってもらわないと比較対象にならないな?!

ここで始めて、見積もり合わせ(相見積)を行おうと思いました。

 

A社に私の作ったプランで依頼すると、今度は勝手に当初見積もりで入れていた設備工事を外してきました。それ以外の費用は変わらず。それじゃあ、見積もり合わせにならないじゃないの?!

尚更に私にはA社にこのまま頼んで良いのか?!という疑問が深まることになりました。

 

そこでB社にも我が家の風呂場を見て貰い施工費ほかを見積もってもらって、総額を出してもらおうと思いました。

現地の採寸ほか、やることはA社もB社も同じことをするのだろう。風呂場の天井の点検口を空け、A社もB社も採寸して新たに作る風呂のサイズを確認しましたが、A社は床下を覗くことはなく、B社は床の点検口から潜って基礎・土台の状況も確認しました。

B社曰く、天井の採寸がOKだからと、材料を刻んで搬入し、組み立てる段になって、基礎が障ってできないという恐れもありうる。とのこと。だから必ず、基礎の確認もすると言います。

 

またリフォームプランでは、従前あったように天井に暖房器の設置を依頼したのですが、A社は配線について何も確認しませんでしたが、B社は暖房器が単独で繋がれているか配線のチェックをしました。暖房器は消費電力が大きいため他の器具と並列にするとブレーカーが落ちる可能性があるそうで、単独で繋ぐようにしなければならないというのです。確認の結果、配線を分離する工事が必要になることが分かりました。

また、B社に当初のプランで盛り込まれた設備工事について聞いてみると、私の家では全く不要とのアドバイスを貰ったので、そのお金で、標準の折り戸をオプションの開き戸に変えることに躊躇が無くなりました。

 

一社のみの見積もりでは、素人には必要十分なことをチェックして見積もって貰えているのか分からない。そこから組み立てられたプランがベストなのか否かも?現に、確認することなしに進めた場合、最悪、工事が止まり手戻りすることだってありうる。

現地の確認項目などは、どの業者も変わり映えしないだろうという私には勝手な思い込みがありましたが、その思いは全く覆されてしまいました。

やっぱりやって見るべきなんです。

 

まだ、B社からの工事費についての詳細な見積もりは上がってきませんが、このA社とB社のスペックの違いが際立ってしまい、A社にはお願いできないな?!

A社、B社に差異がなければ、A社にお願いしようと思っていたけれど、A社に、このまま頼んでも決して私の望む良いものには到達できないだろう。って思うようになりました。そのままプランの相談を続けることができないと思ったのです。

A社には断るしかない。という思いを強くし、お断りの連絡を入れました。

そうして失礼こかせていただきました。

 

公共工事などと違い、個人の契約で見積もり合わせなど、望まないし、これまで無縁できたのですが、止むに止まれずに図らずも行うこととなりました。設計の段階でGOLDEN WEEKを挟み3週間くらい余計に費やしてしまいましたが、これは必要なことだったんだと思い、何とか完成まで、やり遂げたいという思いを強くしています。これから諸々検討するなかで、多少高くなることがあっても今回は、B社に請け負ってもらおうと思っています。