老後の生活資金の確保にと、株価の上昇を受けて新NISAが話題になっています。

年金だけでは生活できないというと、年金受給を繰り下げ、働き続けて収入を増やすのが手っ取り早いと言われますが、どうなのでしょう?!

私は、収入・所得が増えれば、税金が増え、国民健康保険料や介護保険料などの社会保険料の負担も増えることを必ずセットで考えるようにしています。

iDeCoは拠出時は、全額社会保険料扱いで税金の控除対象となりますが、給付を受ける段になると、一時金で受け取れば、退職所得控除で課税対象になり以後、自由に使えるお金になりますが、年金で受け取れば国民年金や厚生年金と合算して公的年金控除により課税対象となります。

つまり、iDeCoの年金受取は、所得の増加に直結していて、社会保険料も引き上げることになるんですよね。

 

また私たちになじみのある生命保険会社で加入する個人年金も、給付時には雑所得として必要経費を差し引いて所得として課税対象となり、社会保険料を押し上げることになります。

 

すると、所得を増やす限り税・社会保険料の負担増は避けられないか?!

確かにそれはそうなんですが・・・、そこでNISAです。調べてみるとNISAは限度額内であれば、非課税であるので、源泉分離課税とは言わないようですが、丁度、NISAの口座のイメージは預金通帳のイメージにダブルように思うのです。

預金では利息に約20%の税金が引かれますが、引かれた税金を確定申告の総合課税に載せて取り戻す。そんなことはできないですよね。預金の利息は所得とは別のところに存在する感じです。

それは丁度、確定申告を帳簿と考えるならNISAで非課税で受け取る報酬や売却益は、確定申告とは別に存在する言わば簿外資産の扱いになるように思うのです。

最も、NISAで受け取る利益は条件に納まっていれば、非課税判定を受け課税関係は終了しているので、それを税の計算である確定申告に改めて盛り込むのは考えられないですよね。

 

何処かの政党の政治屋さんの怪しい記載漏れ、裏金と全く異なり、NISAの非課税で受け取れる果実は今のところ税は勿論、社会保険料にも何ら影響を与えない収入(所得というと税関連になるので)と言えるように思うのです。

私には、これこそが一番のメリットに感じられるのです。なので、やらない手はないでしょう?!

 

或いは、私について税・社会保険料に何故そんなに目くじらを立てるの?!と思われるかも知れませんが、税は兎も角も、国民健康保険料も介護保険料も安ければ安いに越したことは無いし、高く払うことになったからといって給付が手厚いどころか、むしろ不利になる。逆進の制度だからです。

 

NISAについては、私も道半ばでど素人なので、何か思い違いがあるかも知れませんが、それはこれから折々訂正するなり、お話したいと思います。