今年の梅雨入りは11日でした。
それと同時に、『 ブルー・ムーン 』が咲きました。
四季咲き大輪系のハイブリッド・ティー・ローズは、
完成された花形と樹形をもち、色のバリエーションが、豊富です。
薄紅のむらさきと言う色なのか?
実際には、
https://irocore.com/usubenifuji/
淡紅藤(うすべにふじ)とは、やや赤みをふくんだ薄い紫色のことです。
江戸時代後期に流行した『紅藤色べにふじいろ』の派生色。
『 薄紅藤 』と表記される場合もあります。
和装の色としては『紅藤』は若向きの色とされており、
『 淡紅藤 』もまた、ほんのり紅みの慎ましやかな色合いが若い女性に人気の色でした。
江戸後期はたびたび施行された奢侈禁止令
しゃしきんしれい
で派手な色が禁止されたため、このような薄い色や鼠色・茶色系の色が数多く生まれました。同じ藤色系では『 淡藤色 』や『 薄藤色 』もこの頃に生まれた色です。
色も・形も申し分ない薔薇です。
ブルー・ラヴァンド / Bleu Lavande
https://www.color-sample.com/colors/2886/
#9683C4 に近い色だと思います。
薄紅藤に近い色として、
プレミアム・ハイドランジア( エール )がありましたが・・
こっちがやや 色合いが濃ゆいみたいです。
日中のブルー・ムーンの蕾の色と比較すると分かりやすいです。
過去に育てた ちゅ~りっぷに 紫 もありました。
ブルー・ムーンの薔薇の色は、どちらかと言うと・・
シモクレン(紫木蓮)にやや近い色かも知れません。
ミニミニ薔薇も 4個ほど、花が咲きました。
蕾が、ちっちゃくてとってもかわいいです。
☟
マリーゴールドと、サルビアの間にあるピンクの花がそれです。
1cm~1,5cmくらいのちっさい薔薇です。
こんなにも、小さいのによく 花びらの枚数があるんだと感心しています。
マリーゴールドは、4cmくらいの花です。
これと比較するといかに、ちいさい薔薇の花なのかがわかります。
ようやく咲き始めた。2番花・・
薔薇 『 アベイ・ドゥ・クリニュー 』
四季咲きと言っても、ハイブリッド・ティー・ローズの場合は、
1番咲が 5月
2番咲が 6月
そして、夏剪定( 8~9月で切り込んで)後に、
10月に咲くのを 3番咲と言うみたいです。
この 薔薇 『 アベイ・ドゥ・クリニュー 』は、以前育てた経験のある
ティラミスの花びらの色に似ています。
直立性で、花付きが良く、切り花にも向く花色です。
オレンジと淡い銅色( アカガネイロ と呼びます。)のブレンド品種です。
銅色( アカガネイロ )
珍しい色に出逢うたびに・・
かならず 陰陽五行を考えます。
この色は、どこに所属する色なのか・・
これをみただけではわかりませんよね^^
色見本を検索すると・・
かならず、円になっています。
そして、そこが、どの位置にある色なのかを、場所で検索して、
上のアップした 五行色体表に当てはめるとわかりやすいと思います。
南は赤です。
ですから、色見本は、赤が 真上にきますから、
ちょっと頭をひねらないと難しいかも知れません。
黒は、色見本では、裏鬼門の位置に該当します。
色で、五行を判断するにに、いちばん難しいのは、
橙色 と 紫 系統です。
橙色は、赤に属するのか・・黄色に属するのか判断がうやむやになります。
一方・紫は、青に属するのか・ピンクに属するのか、これまた判断が難しいのです。
しかし、古代のピラミッドの四方は、非常に解りやすく、
青・赤・白・黒・この色で壁が塗られていました。
数千年も前のできごとです。
高松塚古墳も、キトラ古墳もおなじ色で、壁が塗られています。
色には、方角を司る神様がいたと言われる所以でもあります。
料理をするときに、緑・黄色・赤をおかずにいれると綺麗に見えます。
これって、陰陽学から発生してきた考え方です。
ひめうちわ(サボテン)と オレンジの比較・・
オレンジや・銅色・紫は・・緑色との相性がとっても良いのです。
色には、中庸という考え方が存在しません。
それと、それらを掛け合わせたから、その色となるのです。
一見曖昧な色であっても、かならず、原種の色から派生してゆきます。
模様として、斑入りなどがありますが・これは、模様を帯びた色ということになります。
まだ、未生のユリだけでは、パッとしません。
土と石だけでも、そんなには映えません。
やっぱり、緑が入ると、なんとなく落ち着きます。
緑の葉っぱだけでも、やっぱり 赤い新芽があるからそこに視線が動いてしまいます。
つまり、色は視線を動かす的になっているということです。
この写真をみて、
どこに視線が動きますか?
❶ 木の化石
❷ オブジェ
❸ 龍のひげ
などなど・・形で見ているようで、実際は 色が目に入ります。
お弁当に、卵焼き・ミニトマト・ブロッコリーがあると、綺麗なように・・
人間は、知らない間に、色にひかれて、景色を見ているのです。
宇土半島の御輿来海岸は、景色の変化よりも、色の変化を楽しむ場所だと言えます。
☝ 抜粋写真。
つまり、おなじ形や場所でも、色を変えてあげれば、雰囲気がかわると言うことです。
こう考えると・・池坊未生流の色の配置と形の配置が
陰陽(衰微と・隆興)を表現していることだと気が付くと思います。
部屋に、場所に、庭に、色を持ち込むと、雰囲気が変わるのです。
私たちは、雰囲気がかわる情景を目にし、そこに余剰感や寂寥感、
爽快感、自然観、を見ているのだと思います。
最後に、 ブルー・ムーンの薔薇は、棘が極端に少ないのが特徴です。
殆ど、あれ?棘あるの?っていうくらいの薔薇なのです。
手にもやさしい薔薇って、あんまりないですよね^^;
- 完 -