90W~100Wクラス製品の比較
この様に、個性的な機種ばかりで楽しくなってしまったので、今後も時々機種を追加してゆきます。
◆Freedy 90W マルチポートチャージャー EA1707
#1 ポート
#2 ポート
#3 / #4 ポート
電圧補償は出力1.5Aまでは行われていますが、それ以上の出力ではケーブル抵抗による電圧降下が発生しています。途中で電圧補償をやめてしまう理由が謎ですが最大負荷でも電圧変動は低めに抑えられています。
Freedy EA1707 は、重量、サイズ、ともに大きく重いのですが、筆者所持のUSB充電器のなかでは唯一 ActivePFC を搭載し、力率 0.95 以上という他を圧倒する性能を出力の全域で達成、AC 100V コンセント側にノイズを垂れ流さない為、とても好印象です(試しに追加で Apple 純正品も購入してみましたところ、Apple 純正 60W 以上の製品 96W 品は ActivePFC を搭載していました、最近の小型大容量充電器に比べて Apple 純正品が大きく重い印象があったのは、コンセントにノイズを垂れ流さない為の配慮が成された結果と考えると Apple らしい対応というか、本来しなきゃ駄目かなと思います)逆を言えば、他のUSB充電器は残念ながら AC 100V コンセント側にノイズを垂れ流していますので他の家電に悪い影響が出る可能性
があります。
筆者が調査した範囲では、他に j5 create JUP44100 100W 4-portが ActivePFC を搭載しています。
それと、Freedy EA1707 は Type-C 2ポートがそれぞれ独立しているので、片側を差し替えたりしても別のポートに影響しない事もあり筆者の中では評価が凄く高いです。ただ、カバンに入れて持ち運ぶには、ちょっと重たい(と言っても270gですが)で自宅専用になっています。
仕事で使う場合は一見するとUSBハブにも見える点で難があります。
※ 90W 品ですが、1ポートで90W は出せないのでご注意ください。
と言うか自宅で使うUSB充電器は、全てコレでまかないます。
Type-C #1 は仕様では最大で 60W ですが、実測すると 62W までなら常用可能です。その状態で Type-C #2 を抜き差ししても 62W は微動だにせず出力し続けてくれます。これが仮に Type-C #1 が 90W出力に対応した場合は、他のポートを抜き差しすると出力変動の為に
いったん切断する必要があるので 60W 制限は仕方のないというか当然の仕様と思っています。
2時間耐久試験は、出力の 99% に相当する 89W で2時間試しましたが、2時間後の表面温度は65℃でした。この製品は薄く広い面積かつ表面に凹凸が有るので他社製に比べて放熱性に優れている為と思われます。また、コンセントに直接ではなくケーブル経由で机に置く
タイプのため、広い面積を机に接触させて排熱している側面があり、
その様に設計されたのであろうと思われます。
無負荷時の待機電力は 0.4W でした。LEDが点灯しているので、、
◆TUNEWEAR TUN-IP-200107 (TUNEMAX 100W GaN)
#1/#2 ポート
#3 / #4 ポート
電圧補償は無く、ケーブル抵抗による電圧降下が発生します。負荷応答性は、この試験では良好です。
TUNEMAX 100W が ActivePFC 搭載品ならグラフ面積が最大なのですが、それが残念です、それと、高負荷で2時間経つと80℃を超えるのも難点です。65W を超える出力で携帯性もそこそこ高くて4ポート有るのですが、その出力を得ようとすると発熱が心配になるというのが微妙な感じで、常用するのを敬遠してしまいます。HYPERJUICE 100W GaN と大きさ重量やスペックが同じなので中身も同じではないかと推察致しますが筆者は黒色が好きなのでHYPERJUICEの現物を持っていません(従って本当に中身が同じかは判りません)。できればロゴも目立たない様にして欲しいです。
無負荷時の待機電力は 0.6W でした。
TUNEMAX 100W 高負荷2時間経過後の表面温度。
#1 ポート
電圧補償されていますのでケーブル抵抗による電圧降下は極小に抑えられていますが、負荷変動時に電圧が暴れているのが残念で、負荷応答性に若干難ありです。負荷変動の滑らかな充電用途向きと思います。
たぶん、100W クラスの USB充電器では現時点で AUKEY PA-B5 が世界最小です。
独自開発の Omnia ASIC を搭載し、小型軽量高効率を達成してサイズ感は小さい事で人気の RAVPower RP-PC133 65W と同じサイズで 100W なのです。発熱はそれなりかと思ったのですが、最大負荷の95%で連続2時間チャレンジしたところ、1時間経たずに給電ストップしました。おそらく高温を感知して保護回路が働いたと思われます。どのくらいで給電をストップするのか再チャレンジしてみます。=>再チャレンジしたところ、55分くらいで90℃を超え58分経過した頃に 92℃ を超えたところで保護回路が働き出力がリセットされました。つまり、95W程度の出力を続けると1時間で充電がストップします(しかし、通常 95W 連続1時間のケースは
電圧補償は予め電圧降下を想定して20.5Vに設定していると思われケーブル抵抗による電圧降下が発生していますがBelkin Thunderbolt 3 50cmケーブルでは最大負荷で20.2Vでした。負荷応答性は、この試験では良好です。
素晴らしいです!というか純正品なので当然の完成度なのかも。
この素晴らしさが理解できる人がどれだけ居るか判りませんし、グラフが凹んでいる部分のありますが、Mac Book PRO / Mac Book Air などを充電する為の電源としては、この製品が最適な事は間違いないと筆者は思います。理由は、最大負荷を2時間掛け続けて本体が浮いた状態にもかかわらず60℃以下をキープしましたし、力率が高いのでコンセントへのノイズを抑え結果として家庭で他の家電に影響を殆ど与えず、かつ、変換効率が非常に高く省電力です。
持ち運びに若干難が有りますが、80℃超えて火傷する程熱くなる他社製より安全です。安全かつ省電力で他の家電に悪影響を与えない事は、家庭で利用する場合に重要な事で、当然オフィスでも同じ事が言えます。リプルノイズは少々高めですがMac本体に接続した場合は本体側のLCフィルタで除去可能な範囲に収まっていると思われ、気にするレベルではないはずです。