Raspberry Pi 4 model B が教育向けとしては過剰スペックになっている事に疑問を感じていたのですが、競合製品が登場していて、それらに対抗しなければ生き残りが難しくなりつつあったのが主な理由なのだろうと思うようになりました。

 

Raspberry Pi と外観やスペック或いは周辺機器などに互換性があり(完全互換ではないが)競合すると思われるシングルボード物のまとめページです。

 

ここに掲載しているボードの共通点は下記の要素を概ね満た

している物で、Raspberry Pi 4 model B とも共通しています。

 ① ARM 64

 ② 40pin GPIO

 ③ HDMI 2.0 / GbE / USB

 ④ WiFi / Bluetooth

 ⑤ 5V電源(USB充電器を利用)

 ⑥ サイズが概ね 9cm × 6cm

 

一度書いて終わりのページではなく、随時更新してゆきます。

 

ASUS Tinker Board

  天下のエイスース様も、こんな商売してるんだ・・・というのが

  筆者の印象でした。

  もし、これが無ければ Raspberry Pi 4 B の発売はもっと先で、

  スペックも、もう少し控えめで低価格と低消費電力を重視して

  いたんじゃないかと思ってしまいます。(写真はeMMC対応版)

 

Radxa Rock Pi 4 model A/B/C

  ASUS を沈黙させた Rock Pi 4 は上記 Tinker Board の上位

  互換で CPU が Rockchip RK3288 4Core ⇒ RK3399 6Core

  に強化されており GPIO ピンの色付けまで ASUS に合わせて

  います。

  徹底した配置調整によりケースやハットなどにはラズパイ用

  の流用が可能と思われ、専用の Android 10 がリリースされ

  るなど抜け目がないです。

  裏面に M.2 スロットを搭載しており、給電は Type-C PD

  を採用し市販の Type-C PD 充電器が利用可能という凝り様

  に、もしかしたら現時点で最高スペックの互換機かもしれませ

  ん。その為、逆に IoT 向けとしてはどうなの?という疑問が…

 
  M7 / M7+ / M8 / M9 / M11 などラインナップが有りますが、
  ここでは M9 以降ではなく Qualcomm snapdragon 410E
  を搭載した M8 を紹介しておきます。( というか M9 以降の
  モデルではサイズが巨大化してるので、ここで紹介する対象
  から除外しました。)スナドラ搭載という事で凝ったグラフィック
  に期待できそうです。HDMI が裏面にあるなどの点で専用の
  ケースが必要になるかと思われます。
  ※ 価格が4倍($400台)の点も要注意

 

ODROID-C4

  韓国製のシングルボードコンピュータ、CPU は上記したもの
  と異なり Amlogic S905X3 4Core 2GHz ( Cortex-A55 ) 搭載
  です。
  

 

Orange Pi

  オープンソース、最新版は Orange Pi 4 B

  Raspberry Pi 4 B との大きな違いは Lightspeeur SPR2801S

  という ニューラルネットワークアクセラレータを搭載して

  いる事ですが、この板は固定穴の位置が異なります

  この記事に掲載している他の板は、ラズパイの model B と

  固定穴や端子の位置などが共通化されていますが、この板

  は、、、何故でしょうね?  

 

Google Coral Dev Board

  天下のGoogle様も・・・以下略

  AI 実行専用ASIC Edge TPU 搭載で、価格も若干高めです。

  Googleクラウドとの連携必須なので、その点は要注意です。

 
  上記 Google Coral Dev Board の更に互換品です。
  ASUS そこまでするかってくらい姑息ですね。。。
  このモデルは電源の互換性がなく専用ACアダプタ必須です。
  天下のエイスース様が Type-C PD ではなく専用AC電源に
  した意図が不明すぎて謎です。
 

Radxa Rock Pi X V1.4 ===番外編===

  このボードが番外編になっている理由は CPU が ARM では
  なく、Intel ATOM x5-Z8350 だからです。従って x86-64 です。
  ラズパイの形をした PC 互換機。

  バージョンによって GPIO ピンの配置などが異なり 1.4 の

  入手性は不明です。
  CPU とメモリは裏面にあります。

 
UP board ===番外編===

  こちらも上記と同じく Intel ATOM x5-Z8350 なので番外編で。

  電源が 5V なのに何故か USB ではなく ACアダプタです。

 
Banana Pi

  中華オープンソースで M.2 PCIe を搭載した Banana Pi M4

  が特徴的と思いました。M.2の配置が表面でボードサイズに

  収まる設計は魅力です。(写真はM.2を挿した状態)

  但し Ethernet は、この製品だけ 100Mb なので逆に不思議

 

Pine64 HardROCK64

  Rockchip RK3399 ヘキサコア(ヘテロ6コア) 搭載。

  既出の ROCK64 や PINE H64 の後継モデルと思われます

  が、4月発売予定で告知された後、どこに売ってるか不明。

 

Nano Pi

  超小型の派生品があるのが特徴かもしれません。

  写真はCPUがヘテロ6コア(上記 HardROCK64と同様に

  Rockchip RK3399を搭載)の Nano Pi M4V2 です。

  CPUが裏側に設置されているので、裏面からの冷却が必須

  になりそうです。

 

バナナ、パイナップル、オレンジ・・・

ラズベリーを意識してかフルーツを冠した名前が多いですね。