令和5年度電験三種下期試験からみる人手不足感について | 電磁砲発射!

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 先ほど、違う投稿をしたばかりですが、ベクトルが違うので、新しいページにしました。

 

 本日は令和6年3月24日、令和5年度下期の第三種電気主任技術者の試験日でした。受験された方お疲れさまでした。自己採点してみた結果、よかった人も、まだまだだった人も今日は一休みしましょう。

 

 で、私もカフェジカさんの解答速報をみておりまして、感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

 さて、カフェジカさんの今年の問題を見て感じたことですが、「あぁ、見覚えのある問題が多いなぁ」というものでした。私が合格した年に出てた問題もあったのではないですかね。つまりは、過去問からの出題が多かったということですね。第一種電気主任技術者のTAIRA氏(カフェジカのアベンジャーズにも参加されています)によると、9割以上が過去問題からの出題だったようです。

 

 

 過去問率は類題を含めると

・理論 (18/18) 100%

・電力 (17/18) 94.4%

・機械 (15/18) 83.3%

・法規 (12/13) 92.3%

・全体 (62/67) 92.5%

でした。上期の試験でも過去問題の出題が多かったという評価でしたが、前回以上に過去問の出題比率が上昇しているようです。

 

 先の動画でTAIRA氏が述べておりますが、過去問題の出題比率が増加しているのはCTB試験が採用されたことと共に、試験が年2回となったことで新しい問題を出題することが難しくなりつつあるという見解でした。たしかに、新しい試験問題を作成するには時間かかるし、その試験問題を作成するのはほとんどが仕事を他に持っている方です。新しい問題を半年で作成するのはスケジュールから見ると厳しいということですね。

 

 とはいえ、過去問題からの出題が増えることで、合格者が増えることは業界全体から見るといいことなのかもしれません。如何せん人手不足がすさまじい勢いで進む業界です。まずは受け口を広くとって、業界へ参入する敷居を低くする狙いもあるようですね。今後はその傾向が第二種電気主任技術者へも波及するかもしれません。また、第三種電気主任技術者試験で過去問題からの出題が多い傾向は今後も続く見込みです。

 

 ただし、来年度から第三種電気主任技術者試験の問題作成指針が変更となります。これがどう影響するのか気になるところです。

 

 

 もしかしたら、この変更がトリガーとなり、新しい試験問題が一気に増加することもありうる気もします。

 

 今回の試験で合格できた方、おめでとうございます、合格できなかった方、次で合格しましょう。第三種電気主任技術者試験で何年も躓くのは私だけで十分です。

 

 以上です。