カリフォルニアからこんにちは。
ハービーです。

まいにちブログ「猫とわたしのカリフォルニア・ライフ」にようこそ。


本日の短編。





    

幼少期のトラウマ


小学校1年生の頃。近所の友達、みっちゃんの家に遊びに行った。


「何かお腹すいたなあ〜。茹でたまご作ろうか?」とみっちゃん。


みっちゃんの家は裕福で、電子レンジなるものがあった。


「これで何でも作れるんやで。」


みっちゃんは、お皿の上にたまごを2つ載せて、転がり落ちない様に気をつけながら電子レンジの方へ持って行った。


電子レンジにお皿を入れるとドアを閉めて、みっちゃんがダイヤルを回した。ゴーッという音。


「へー、これでゆで卵が出来るんや?」と驚く私。みっちゃんが頷く。


二人で待つこと数分間。

チーンと音がして電子レンジが止まった。


みっちゃんは注意深くお皿を取り出して、テーブルの上に置いた。


皮を剥こうとして卵に触ったみっちゃん。「アチチ...たまごが熱くて触れんわ!」


「これでやったらええんちゃう?」側にあったスプーンを取って、私はたまごをコツンと叩いてみた。何も起こらない。


みっちゃんは顔を近づけて、たまごをじーっと見つめている。


もう一度、私がたまごをコツンとやった瞬間...バッという乾いた音がした。たまごが爆発した。


台所中にたまごが散乱し、みっちゃんが大声で泣き出した。


大変な事になってしまった!おばちゃんに叱られる。みっちゃんを放ったらかしにして、私はイチ目散に家に向かって走り出した。


ところが何と、大声で泣きながらみっちゃんが私の後ろを追いかけて来るではないか。物凄い形相だ。


振り向いて見たみっちゃんの顔、今までに見た何よりも怖かった。私は更にスピードを上げて、オリンピックにでも出られそうな勢いで走り続けた。


命からがら家に辿り着くと、大声で泣きながらみっちゃんも飛び込んできた。


「どうしたんや、みっちゃん?!」と母。


みっちゃんのアゴには、1センチ角ぐらいのたまごの殻が貼り付いていた。


母がたまごの殻を剥がして、みっちゃんの顎にオロナインを塗る頃には、みっちゃんも泣き止んでいた。


火傷をして痛かったんだね。みっちゃん、逃げてゴメン。でも、あんなに恐ろしい人の顔、初めて見たんだよ。



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じゃあ、またねー。