最近「ニューオーダー解散した!」「いや、解散していない」と話題になってますね。

ベーシストのフッキーは「裁判だ!」と意気込んでいるようです。


僕はJoy Division,New Orderの大ファンであるわけなんですが、

解散したのか、してないのか、本当にどうでもいい。

余りにもくだらないな、と思ってしまう。


↓とりあえずニューオーダーを知らない人のために

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC


どうして大ファンなのにどうでもいいのかというと、

ニューオーダーは83年にはもうとまっていたバンドだからだと思うからなのです。


よくニューオーダーのファンはMだと言われます。

演奏は下手、30年経っても下手。

ダンスミュージックとしては進化に欠けるし、メロディーも展開もしまりがない。

最近は腹も出すぎてかっこ悪い。


でもニューオーダーが大好きなのです。本当にMです。

何一ついいところがない。

いや、一つだけ、いいところが。

83年に「Blue Monday」を”作ってしまった”ところだけがいいところなのだと思います。

だから大好きなのでしょう。


本当はJoy Divisionでそのままモンスターバンドになって行きたかった。

でもそれはかなわなかった。

諸々の事情があって残された人で続けなければならなかった。

「あなたが死ななければこんなバンドでこんな音楽をやる必要もなかった」

「Blue Monday」にはこんな心情も歌われています。


この曲を生で聴いたことがあります。

Fuji Rockのヘッドライナーにて。

半年も前から楽しみにして、ニューオーダーに会えると大騒ぎ。

始まる前にはいつになく緊張したりして。

でも終わった後の感想はこうです。


「ライブよりCDの方がいいな。なんかリアルだ。

 Blue Mondayの記憶あんまないな。」


CDを聞くといつでも歓喜と悲愴が伝わってくるのに、

ライブではまったく伝わってこない。最早何の意図もないのでしょう。

CDの「Blue Monday」は「83年のとある瞬間を見事にパッケージングしたもの」なのでしょう。


イントロのキックも、シーケンスの上ものも、全てが生きているから

リアルに響いてくる。83年の熱気が伝わってきます。


つまり、07年のニューオーダーではもう83年は再生できないのです。

だから、解散するのか、しないのか、そんなことはどうでもいい。


ニューオーダーのライブは懐メロ歌謡曲祭りでしょう。

でも本当に楽しかった。

彼らは誰も到達できないような曲を作って、20年間トップに君臨し続けた。

彼らがいなければハピマンもローゼスもなかった。

今の彼らには何の期待もしていないけど、大好きだ。

だからニューオーダーファンはMだと言われてしまうのだと思います。