満足度94点

 

 アメリカやイギリスの混合バンドFOREIGNERの2NDアルバム「DOUBLE VISION」を聴きました。

 

 70年代のハード・ロックと様式美のあるアルバムですね。

 

 このバンドって、どうしてもTOP40バンドのイメージが私の中にあったのですが、前に聴いた1STアルバム「FOREIGNER」で、そのイメージが一蹴された感じです。

 

 洗練された音を鳴らすバンドって思っていたのですけど、ここで聴けるのは70年代にあった様なロック・バンドが持っているフィジカルな部分とプログレッシヴ・ロックにあった様な様式的な感じです。ベスト盤で聴くと、ここに収録された曲はどうしても田舎臭い感じがしたのですけど、このアルバムで聴くと、グっとサウンドが統一されていて、聴けるんですよね。

 

 叙情性…このバンドにあった言葉ですね。それをハード・ロックというフィルターを通してサウンドとして落とし込んだ…そんな感じです。

 

 1年ぶりの2枚目のアルバム…にも関わらず、クオリティは下がらず、こうして良い物を届けてくるのですから、凄く才能のあるバンドだと思います。

 

 ベスト盤だけでは勿体ないので、このアルバムを1つの作品として聴いて欲しいですね。アメリカだけでも、700万枚売ったアルバムですから…売った枚数がクオリティに現れているという訳では無いですが、1つの指標として…。

 

FOREIGNER 「DOUBLE VISION (LIVE)」