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 小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの曲者が主演を務めるドラマ映画「かもめ食堂」を観ました。

 観た事があると思っていたんですけど…「めがね」という映画を観ていたんですね。こういった似たり寄ったりな映画…結構大量にあって、どれを観て、どれを観ていないのか…全く分からないですね。おそらく、この映画が、この手の映画の始まりなんだと思いますね。

 フィンランドで映画を撮っているのですけど…フィンランドである必要性が良く分からないくらい、ゆっくりしたヒューマン・ドラマを描いています。あまりにゆっくりと描いているので、ドラマ部分も何となくって感じなんですよね。

 食を主題に置きつつドラマを紡ぐのは「深夜食堂」と同じですが、あれは人間の悲喜こもごもを描いた作品に対して、こちらは、人間が少し心を落ち着けて良いと思える時間・場所を描いている感じがします。だから、凄いドラマがある訳では無いんですよね。物語はただ、何となく過ぎ去っていく時間を丁寧に描いているんです。

 こういうのが非常に難しいと思うのですけど、それを上記主役3人が達者な演技で難なくと魅せるものにしているんですから、凄いな…そう思わせますね。

 この映画の凄い処って、他にもあるのですよね。教わって「あ~!!!」って思ったのですけど、食を綺麗にしている点ですね。全てが清潔感があって、そしてご飯を魅せるものとして描いている点です。中々、こういう撮り方って無かったと思うのですよね。清潔感…この映画のポイントですよね。観ている者に、こういった食をしたいって思わせる魅せ方が素晴らしい映画だったと思います。後は、3人が何とか映画にしてしまった感じですね。この映画に関しては役者の演技の重要性が凄く分かる映画だったと思います。