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 チャールズ・ブロンソン主演で大ヒットをし、シリーズ化したDEATH WISHシリーズの第1弾「狼よさらば」を観ました。

 妻や娘を殺され犯され、怒りに燃えた主人公が街のならず者を殺しまくる映画です。

 映像自体は安いし、恐らく、余り期待されている映画では無かったのかもしれない映画だったと思うのですが、大ヒットをしたという話ですね。悪い奴らをガンガン殺しまくる映画であり、爽快感がある映画だったのだと思います。私自身も観ていて、爽快感があると思いました。

 ところが、深く考えると、この映画の根本は根深いと思うのですね。自警団として、悪い奴らを殺す事が本当に良い事なのか…。それを題材としているのですけど、更に、主人公の心の闇を描いている映画になっているとも思います。爽快感がある演出だったと思うので、考えが行かなかったのですが、色々と考えると、怖い映画なんだと思います。

 そういう意味では、大傑作映画「ダークナイト」にも影響を与えていると思いましたね。バットマンの心に巣食う凶暴性や、自警団というジレンマとの闘いです。「ダークナイト」はそれを真正面に描いた作品だと思うのですけど、この作品は、ある意味エンターテイメントとして、徹底的にガン・ファイトを魅せようとしています。

 上記したことから考えるとアメリカの銃社会の問題点も提起している可能性があると思います。大統領がトランプになったりと、銃賛歌の様な現状があるからこそ、ブルース・ウィリス主演で、もう一度映画化した作品なのかもしれませんね。銃社会の恐ろしさや、主人公の心の中の闇に潜む凶暴性…そういった事を考えながら観ると、また、凄く感慨深い映画になるのかもしれませんね。私自身はバカなので、そんな事考えずに観てしまいました。