皆さんこんにちは(・∀・)ノ
毎度お馴染みの「(・∀・)ノ」の顔文字さん、名前は「ちーす」です
今名付けました(笑)
さて、1年前に書いた「しまむらのハリスツイードはなぜ安いのか?」の検索ヒット数がおかげさまで私のブログの中で毎日トップになっております。
ヤフー検索ワードやGoogleでも上位に上がって来ていることも嬉しく思います。
今日は前回の記事より深く掘り下げた話題をご紹介したいと思います。
今年も相変わらず、ハリスツイード人気が止まりませんね!!
様々なファッションブランドがハリスツイードとコラボ(正式には「コラボ」ではありません。その理由は後述します)してますね。
今年は若い女子に大人気の「サマンサタバサ」がハリスツイードの商品を出しています。
限定品らしいので、絶対欲しい!という方はサマンサタバサ店頭へお急ぎを!
そもそも「ハリスツイード」とは、メーカー名ではなく、ハリスツイードという商品はありません!
歴史は100年前に遡り、スコットランドのアウター・フェブリディーズ諸島で生産された100%羊毛を島民職人がひとつひとつ手作業で染色・紡績した織物のことを差します。
謂わばスコットランドの伝統工芸品ですね。
王室御用達の織物でもあります。
これはハリスツイード協会の厳しい基準の審査をクリアしたものにのみ、オーブの商標(いわゆるハリスツイードのタグです)が与えられます。
ということは…
しまむらの商品にもタグが付いているので偽物ではない、という結論に達します。
が、ハリスツイードの歴史を調べてみておかしな点がひとつあるな、と私個人的に思ったことがあります。
「タグが若干違うのではないか?」
タグの歴史を調べていると、年代によっても少しずつタグに書かれていることが異なってきています。
参考までに、
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
(タグ画像出典:Hey Gentleman Cafe)
すべてのタグのどこかには、
「100% WOOL」や、
「PURE SCOTTRISH WOOL」などの文字が書かれているのがわかります。
で、しまむらの商品に付けられているタグはこれ
「HAND WOVEN IN THE OUTER HEBRIDES」
という、「アウター・フェブリディーズで手織りした」という意味の英語は書かれているものの、「100%」とか「PURE」の文字は書かれていないことに気づいたのです!
元々ハリスツイードの生地は寒い地方での普段着として羽織物(ジャケット)なんかに使われていたので、分厚くゴワゴワしたのが特徴だそうです。
ヴィンテージ物のジャケットは重くて生地も厚く、雨風にさらされても良いような作りで、薄い生地になったのは時代の流れで1990年代頃からは薄手で軽い素材のほうが着やすいということで、現在は薄い生地になっているようです。
なので、薄いからといって偽物だというわけではないのです。
日本でハリスツイードブームの火付け役になった大元ははっきりしていませんが、しまむらの商品は前回の記事にも書きました通り、商品の一部分にしか生地を使用していないため、安価で流通することが実現でき、現在でも根強い人気があるのです。
はじめに「正式にはコラボではない」と書いた理由は、ハリスツイードはあくまで生地の「ブランド」であり、商品にはなっていない段階です。
ハリスツイードの生地を使用してしつらえた服ができて、初めて「商品」になります。
ハリスツイードの生地は本来はジャケットなどのアウターの服の生地として、テーラーが扱っているものですから。
バッグや小物に使うのは日本くらいだと思いますよ。
本国ではハリスツイードは高級品扱いではないそうです。
そうですよね、元々はスコットランドの島民の漁師さんが普段着に着る服の生地なんですから。
日本以外の外国でも高級品扱いはされていないそうです。
日本でも確かにそれほど高くはありません。
私が調べたもので、スーツセレクトさんのハリスツイード生地のジャケットは、3万円程度でした。
このくらいなら手が届きますよね?
スーツセレクトさんのジャケット
袖の裾にタグが付いてますが、これはスーツを買ったことがある方ならご存知でしょうが、着るときは外します。
ジャケット裏側についているタグ
正規品にはナンバリングがされているものもあります。(タグ右下の四角のところにナンバリングがしてあります)
(写真出典:スーツセレクトブログ)
サマンサタバサさんのバッグ
一番上に「HAND WOVEN」と記載されています。
(写真出典:サマンサタバサオフィシャルオンラインサイト)
どうやら調べてみてわかったことは、グレードの良い生地を使用している商品のタグはすべて一番上に「HAND WOVEN」(手織)の文字があること。
しまむらの商品には、下に小さく書いてあるものの、おそらく機械織したものではないか、と推測されます。
しまむらの商品が本物か偽物かを気にしてらっしゃる方が多いようですが、本物ではあっても、生地は広範囲には使用できないと思います。
生地を一部分だけに使用することで、安価にできるのです。
それで十分利益になっているらしいですから。
コラボについてですが、コラボとは商品ブランド同士のことなので、「ハリスツイードとコラボ」というのは、ハリスツイードは生地のブランドであって商品ではないため、「しまむらブランドの商品」で良いのではないかと思います。
最後に、2ヶ月ほど前にしまむらに偵察に行ってきた際の画像です。
ディズニー商品に使うのはダサいと思うのですが(^_^;)
なんかタグが小さいような…
だからスヌーピーの商品にもやめなさいって!
しまむらの商品にハリスツイードの生地を使うのはいいですが、他のキャラと同居させるあたりが偽物とか言われてしまう所以だと思います。
100年の伝統、英国王室御用達の名が汚れます…
前回のハリスツイードについての記事はこちら
★参考サイト
Hey Gentleman Cafe
スーツセレクトブログ
サマンサタバサオフィシャルオンラインサイト