「今日からミハエルはライバル」。フェラーリが宣戦布告

 ミハエル・シューマッハーがメルセデスGPと契約し、2010年、F1に復帰することが発表されたその日、シューマッハーが長年所属していたフェラーリは、これからはシューマッハーを打ち負かすために全力を尽くしていくと宣言した。

 シューマッハーは1996年にフェラーリに加入、2006年までの間に5度のタイトルを獲得して引退、その後もフェラーリでコンサルタントを務めていた。しかし23日、シューマッハーはライバル、メルセデスに移籍し、現役復帰を果たすことを発表した。

「シューマッハーがメルセデスGPと契約をかわしたという本日の発表を知った世界中のフェラーリファンから、我々のウェブサイトに対し、フェラーリの意見を求める声が殺到した」という声明をフェラーリは発表した。

「『シューマッハーに関して我々が言うべきことは、すでに先週、イタリアをはじめとした世界中のプレスを招待して行った恒例のパーティーにて、モンテゼモロ会長が述べている』とフェラーリのスポークスマンはコメントしている」
「我々はミハエルに対して心からのお祝いの気持ちを伝えたい。今日から彼は我々のライバルだ。我々は、他のすべてのライバルたちに対するのと同様に、彼に勝つために全力を尽くす」

 ルカ・ディ・モンテゼモロ会長は、クリスマスパーティーにおいて、自分の知っている本物のシューマッハーは永久にフェラーリファミリーの一員としてとどまろうとしているが、どうも彼には双子の兄弟がいて兄弟の方はメルセデスへの移籍を考えているようだ、と皮肉を言っていた。