熊本県知事選挙が任期満了によって2020年3月22日に投票日を迎えます。新型コロナウイルス感染者が発生し、告示後も、街宣等自粛の中での選挙活動となっています。 熊本県知事選挙2020は、新人の幸山政史氏と、4選を期す現職・蒲島郁夫氏との一騎打ちです。共産・社民各党の県組織支援を受ける幸山氏と、自民・公明の全面支援及び連合熊本の推薦がある現職の蒲島氏との実質与野党対決。 それが、論争の激化を他所に、県内に新型コロナウイルスの感染者6名を出すに至って、政治活動のほとんどが自粛されています。

熊本県知事選挙2020 自粛の情勢と争点

新型コロナウイルスの感染者が6名確認(発生)され、にわかに感染防止策が第一の急務となった熊本県。そして、その渦中に告示を迎えた熊本県知事選挙2020。肝心の選挙活動自体が自粛という異例の選挙情勢の中での知事選となっています。

新型コロナウイルスの感染防止が目下、熊本県最大の課題・急務とはいえ、県政では知事の選択を迎え、具体的な政策・公約・アピールを肉声で訴えることが出来ず、メディアの報道のみに頼るままに時間は経過し、熊本県知事選挙の開票速報の開始、そして結果発表となる投票日当日を迎えることとなりそうです。

2016年4月の熊本地震の復興の現状は厳しく、仮設住宅暮らしの被災者が約9000人。復興の今後は大きな課題。さらに、『人口減に対する地方創生策』や多選の是非(現県政の継続か否か)も、熊本県にとっては大きな課題。

熊本県知事選挙2020の情勢と立候補者2氏のプロフィール

2020年(令和2年)3月22日に投票日(即日開票)を迎える熊本県知事選挙に立候補しているのは、以下の2名です。

  1. 幸山 政史(こうやま せいし)氏[無所属新人:54歳]
  2. 蒲島 郁夫(かばしま いくお)氏[無所属現職:73歳]

幸山 政史(こうやま せいし)氏

プロフィール(経歴) 元熊本市長(3期就任)。支援:国民・共産・社民県組織。 公約・政策・主張 幸山は小規模な「出発式」で【蒲島氏が進めるインフラ整備も重視する復興の問題点】を問い直すと訴えています。また、前回の知事選挙で蒲島氏に敗れた幸山氏は、現職の4選阻止を強く訴えています。

蒲島 郁夫(かばしま いくお)氏

プロフィール(経歴) 東大名誉教授。支援:自民・公明。推薦:連合熊本。 公約・政策・主張 選挙中は感染対策に当たるため公務に専念する考え。『復興を進め地方創生につなげたい』と述べています。また、選挙中(選挙活動中)は感染対策に当たるために公務に専念する考えを示しています。