父親の存在 | GHOST WASTE MATTER

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I like beautiful girls

Some people are not good at it.

If you can do it,

I don't think you should know others deeply.

I am not a safe creature.




先月頃からだろうか


父は


急に歩行が困難になってしまった。


癌が進行したからだ。




脳梗塞で倒れ


左半身が麻痺し


左目の視力を失ってからも


リハビリを兼ねて


毎週日曜日に


一人で


後楽園へ


馬券を買いに


出掛けるのが


唯一の楽しみだった…父。




そんな


大好きだった競馬も


もう諦めて


家にこもっている…父。








何もしてあげられない


無力な…自分。











せめて家の中だけはと


歩行器を買ってあげたら


喜んでくれた…父。





そんな人ではなかったのに


何時も嫌味で


誰彼構わず難癖をつけ


怒ってばかりで


人に感謝したり


礼を言うなんて事は


出来なかった不器用な…父。









申し訳ないが


大嫌いだった。











数年前から患った前立腺癌が


もう腰の周りに広がって


手術も出来ない末期だと


母から伝えられた。








本人には


教えていないらしいが






最初に


前立腺癌と診断された時に


自分の意思で


手術をせずに


薬物治療のみを選択したのだから








きっと


父は


覚悟している…








『疲れた。』ッて


口にする事を嫌い


他人を羨む事も


許さなかった…父。









来年の桜を見れるかどうか…?







そう言われても…














あぁ、そうなのかッて…




ただ、ただ…










優しくなってしまった…お父さん








いったい何を…















… ?







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