　ピップシリーズ３巻読了。このミステリーがすごい2024年版の海外編第６位。

　嫌な予感通りピップがダークサイドに行っちまった～～～(*ﾉωﾉ)

　「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」に続く完結編第三部。ちゅうより「自由研究には向かない殺人」上中下の三巻と捉えた方が正しい。以下ネタバレに触れざる終えないなぁ～。

　最初、少女殺害で自殺と思われた犯人が冤罪で別の犯人を突き止め関係薬の売人やレイプ魔を司法に引き渡した卒業まじかの女子高生ピッパ（ピップ）・フィッツ＝アモービと兄が犯人と苦渋を舐めてた弟ラヴィ・シンは、続く友人コナー・レイノルズ失踪事件を解決するも、訳あって誘拐犯となった者が目の前で射殺され、射殺犯にも理解が出来たピップは、諸悪の根源的レイプ魔が無罪放免になり、さらにそいつから名誉棄損で訴えられるに及び精神的ダメージが顕著で、薬物に手を出してしまってるとこから本作はスタート。家族も気にも留めない事象がストーカーと判断したピップだったがラヴィ・シンの勧めで警察に届けるが相手にされない。結局過去に類似の連続殺人が絡んで居ると突き止めるが、当の犯人は逮捕され服役中。しかし、そこも調査して行くと冤罪の可能性が高い。本当の犯人はピップの周囲におり、今ピップを狙っていると確信するが・・・。が、ピップ拉致され監禁されてしまう。絶体絶命のなか、何とか脱出に成功したピップだったが、今警察に飛び込んでも自分の話を警察が信じるか危ぶむ。散々警察と司法に裏切られたピップだった。結果、ピップは逆襲に転じ真犯人を撲殺してしまう。が前半第一部。後半はピップの偽装工作で死亡推定時刻の偽装に偽装アリバイ、そして周到に無罪になった諸悪の根源レイプ魔に罪を着せようと画策。・・・。この展開が賛否を呼んでる様だ。「自由研究には向かない殺人」の事件から通じる展開にミステリーの妙だと私（わ）は思うのだが・・・（私（わ）は賛派だ）犯人が工作した完全犯罪が大概抜けがあって捕まるのがミステリ―の王道？だろうが。今作も連続犯が被害者の戦利品を獲ってるのがあって、今回もピップの所持品が犯人宅から発見され警察に追及される。出頭して告白しようと決めたピップだったが・・・。ストレートには終わって居ない。匂わせなチャット画面で本作は終わっている。

　傑作ミステリーだと思う。フィクションミステリ―なんだからこんな展開も有さ( ｀ー´)ノ。ピップもラヴィも支持します( ｀ー´)ノ。

　前日譚的最後の「受験生は謎解きに向かない」を読み始めた。160頁程の中編だが。自由研究も決めてないピップが仲間達とミステリーゲームに挑む展開だ。作者はホリー・ジャクソンはピップ物は他に書いて居無い様だ。ま、確かに立派な三部作だしこれ以上続編は望むべくも無いだろうが・・・

卒業生には向かない真実