続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝 -39ページ目

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『イヴォンヌの香り』
 

 




1994年 フランス
 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》



監督 パトリス・ルコント

原作 パトリック・モディアノ

撮影 エドゥアルド・セラ

音楽 パスカル・エスティーヴ



出演 ジャン・ピエール・マリエル/イポリット・ジラルド/サンドラ・マジャーニ/ルシャール・ボーランジェ

 

 

 

 

《解説》

 

 


「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」を生んだ恋愛映画の名手、パトリス・ルコント監督が描く官能的な世界

アルジェリア南仏紛争時を背景に、フランスとスイスの国境に近いレマン湖畔の避暑地で繰り広げられるひと夏のラブ・ストーリー、徴兵を逃れた男が運命の女イヴォンヌに出会い、翻弄されていく様を官能的に魅せる

「髪結いの亭主」の製作スタッフが結集して贈る、ルコントのロマンティシズムとエロティシズムあふれる画面作りが、観る者の想像力を喚起させる最高傑作!


 

 

 

 

《物語》

 


1958年の夏、アルジェリア南仏紛争から逃れて下宿屋で過ごし、午後はエルミタージュホテルのロビーで人間観察、大半は無為に過ごしていたヴィクトール

 



その日、ロビーで見かけた美しい女性に目を奪われた、少しの会話をした後に散歩に誘われた、彼女の名はイヴォンヌ、彼女の連れである初老のルネ・マントに昼食に誘われる




ルネの話によるとイヴォンヌは女優、昼食の間はテーブルの下でイヴォンヌはヴィクトールの脚に脚を絡める、ヴィクトールもそっと手を添える

 


そこにゲイの客が現れルネは機嫌を害ねる、大きな声でその客を侮辱して店をでた、8時にと言ってイヴォンヌとヴィクトールを置いて行ってしまう

テニスを楽しむ若者達を見ている2人、イヴォンヌは脚に手を置いたあなたは素敵だったと脚を絡ませる、ヴィクトールも太ももに手を置く、そしてキス



ルネが迎えに来たが2人は先に歩いて向かった、ルネは車を走らせる、2人は脇道に入って木陰で激しいキス、そこをルネの車が走り去る

絡み合う2人に車をバックさせて2人の名前を呼ぶルネ、そろそろ行こうかと何食わぬ顔をしてルネの元に向かうイヴォンヌとヴィクトール



ルネに連れていかれた場所はパーティー会場、いろんな人物を紹介され、夜には2人は寄り添って外を見ていた、その様子をルネは複雑な思いで見ている



次の日、イヴォンヌとヴィクトールはレマン湖を遊覧、ロシアの伯爵である事を打ち明けたヴィクトール、イヴォンヌはご褒美と言って下着を脱いで渡した、風に吹かれて白いドレスが揺れる



向こう岸に着いた2人はホテルへ、お互いに服を脱がせ合い口唇を重ねる、午後はずっと情事に耽っていた、下宿屋にいたヴィクトールをルネが半ば強制的に引っ越させる、それはイヴォンヌの入れ知恵

 



裸のイヴォンヌに本を読み聞かせオイルを塗るヴィクトール、イヴォンヌは「もう離さないわ‥」、イヴォンヌとヴィクトールは婚約

イヴォンヌはウリガン・カップというミスコンに出る事に、女優の経歴に箔を付けたい、イヴォンヌの登場で審査員は感嘆のため息、もちろん優勝

 



コンテストのパーティでアンドリックス審査委員長のダンスの相手をさせられセクハラまがいに腰に手を回され、されるがままに体を触られる



ヴィクトールはイヴォンヌを連れてパーティー会場を出る、アンドリックスに体を触らせたイヴォンヌに不満なヴィクトール、散々けなされたイヴォンヌ

次の日には仲直りしてイヴォンヌの叔父の家で食事、ヴィクトールはイヴォンヌにアメリカに行こうと提案、イヴォンヌは乗り気ではない、不安が先走った

イヴォンヌは昔に住んでいた叔父の家の2階に案内、「男性を入れたのは初めて、ここで抱いてほしい‥」イヴォンヌの部屋で抱き締めた

 


アメリカに出発の日、イヴォンヌは消えた、アンドリックスと出て行った、ルネが言うにはイヴォンヌはその日暮らししか出来ない女


 

 

 

《感想》

 

 

1958年の夏に残したもの、ヴィクトールの人生が変わりました、美しく若い女性イヴォンヌとの出会いです、ヴィクトールの回想から始まります


イヴォンヌはヴィクトールにとって、甘く刺激的なファム・ファタール、そうなんです、最高の女なんです、一生に一度出会えるかどうかの女

 

 

容姿端麗で頭も悪くない、それでいてしたたかな面もあって計算高いです、それにセックスが最高なんです、男を虜にするセックスが

 

イヴォンヌの魅力に染まってしまったヴィクトールを演じるのはイポリット・ジラルド、30歳で容姿端麗で徴兵を回避し、ロシア人で伯爵だと

 

 

イヴォンヌを連れていた50歳くらいのルネを演じるのはジャン・ピエール・マリエルで、レジスタンスの地下組織員という秘密の顔もあります

 


このイヴォンヌを演じるサンドラ・マジャーニと言う人、出ているのはこの作品だけでしょうか?たまにこんな人いますよね、出演前後が不明な人、ミステリアスでたまらないです

白い服を好んで着ているイヴォンヌ、船上で下着を脱いでスカートが風に揺られるシーンは絶妙です、男なら誰でも目を向けてしまうほど美しくエロいシーンです、何か見えてますもんね


 

その後のホテルで2人はセックス、ヴィクトールがイヴォンヌのスカートを脱がせたときにスカートが落ちてフワッとなる描写は素敵でしたね

 

イヴォンヌの体にオイルを塗るシーンもエロティックでした、ヴィクトールは本を読んで聞かせて片手でイヴォンヌの体にオイルを塗るのです

 


じわじわとエロティシズムを垣間見せる、「仕立て屋の恋」のパトリス・ルコントの手法はさすがです、魔性の女っぷりが最高です、ツボを分かってますね

 

 

ルネの車にワックスをかける姿だけでエロティックです、それをルネとヴィクトールで眺めてこそこそと会話を楽しむのです、官能的な車を磨くだけで絵になります

 

 

アンドリックスがイヴォンヌとダンスをして、お尻を触ったり開いたドレスの肩口にキスしたりで、それを見ているヴィクトールがヤキモキしてるのが非常によくわかります、当たり前ですよね

 

興奮するシーンでもありますが、後に繋がる大事な場面です、結局はイヴォンヌの幸せはどこにあるのでしょうか?、現れては消える、イイ女はそうなんです


イヴォンヌとルネ・マントの関係は愛人関係?、それとも女優へのパトロン?、イヴォンヌがその後にどんな人生を歩んだのかは分かりませんが、彼女はずっと同じなんでしょうね

 

 




男は女をひたすら愛したいと思った、女が愛しているのはめまいするような恋、愛の奴隷はいつも男 それが『イヴォンヌの香り』です。

 

 




イヴォンヌの香りとはブラウス等に付いた、残り香のようなものでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な:続・裏237号室の『イヴォンヌの香り』のレビューはこちらです。