『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』
2017年 フランス
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジャック・ドワイヨン
撮影 クリストフ・ボーカルヌ
音楽 フィリップ・サルド
出演 ヴァンサン・ランドン/イジア・イジュラン/セブリーヌ・カネル/ベルナール・ヴェルレー/アンデルシュ・ダニエルセン・リー/ロマン・ポワトルノー
《解説》
創った、愛した、それが人生だった
「地獄の門」「考える人」などの作品で知られ、「近代彫刻の父」と称される19世紀フランスの彫刻家オーギュスト・ロダンの没後100年を記念して製作された伝記映画
弟子入りを切望する女性彫刻家カミーユ・クローデルと出会ったロダンが、彼女の才能と魅力に惹かれていく姿を描く、「ティエリー・トグルドーの憂鬱」でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞したヴァンサン・ランドンがロダンに扮し、カミーユ・クローデルをフランスで歌手として活躍しているイジア・イジュランが演じる、監督・脚本は「ポネット」の名匠ジャック・ドワイヨン
《物語》
1880年、ロダン40歳、初めて国から依頼を受け地獄の門の制作を開始、ダンテの「神曲」地獄編のモチーフを揉んの全体に散りばめる、パオロとフランチェスカの2人の像は地獄なのに幸せそうに抱き合っているので残すべきか迷っている
美しく優秀な弟子のカミーユは師匠はダンテより優しい、この門は地獄に開かれていません、まるで即興のようだと、ロダンはデッサンに1年をかけて造形をするが煮詰まってしまった
群像をもっとたくさん増やさねばと思っている、カミーユは口出しを控えますと言うがロダンは仕事に謙虚は無用、思った事は全て言ってくれと
カミーユは地獄の門は非道徳的で欲望に満ちていると、このときロダンとカミーユと関係を深めていく、ロダンには内縁の妻のローズがいた、カミーユとは違って大柄で豊満なローズを愛していて決して別れようとはしない
1891年、フランス文芸協会会長であるエミール・ゾラの口利きで文豪バルザックに似た男をモデルにして制作、カミーユはロダンとの関係に不安を感じてアトリエに来ない日があった
ロダンは誓約書をカミーユを唯一の弟子とし、結婚することと書いた、カミーユは芸術家としての成功を求めるがその才能はロダンも認めるものの世間には認められない
地獄の門とバルザック像を平行して制作し、その度にカミーユからのアドバイスに従った、しかしロダンの成功を妬み、世間では認めてもらえないカミーユはロダンに対して激しい怒りを爆発させる
《感想》
近代彫刻の父と呼ばれるオーギュスト・ロダン(1840~1917)の没後100年を迎えた記念に作られた作品で、あの有名なロダンの作品の誕生秘話を知る事ができます
ロダンの誰もが知る「考える人」は「地獄の門」の一部を抜き出した作品で、その昔にそれをテレビ番組で知った時は独立した作品だったと思ってただけにビックリでしたね
本作でその地獄の門から考える人が抜き出されるシーンはありませんでしたけど、地獄の門の創作にあんなに苦労があったとはね、それに弟子のカミーユ・クローデルにアドバイスを求めていたとはね
ロダンはカミーユと師弟関係にありながらも愛人関係だったんです、でもロダンには妻のローズがいたんですけどロダンはこのローズのどこが良かったんでしょうか?
聞いたことがあるんですけど、この時代の芸術家は尊敬されていて、女たちはモデルとなることがステイタスでしかも愛人となりたかったようなんです、なので芸術家たちはモテモテだったようです
本作でもそんなシーンがあって1人だけでなく2人を相手にするロダンの姿があります、ロダンのモデルとなる女性は基本は裸なので盛り上がったらそうなってしまうのも早いです
モデルと関係を持つことで作品に官能的な美しさを刻み込むことが出来たのでしょうか?ただ見るだけより触れてその感触を彫刻にうつし込むのではないでしょうか?それは都合のいい解釈かな(笑)
ロダンを演じるのが「ティエリー・トグルドーの憂鬱」でカンヌ国際映画祭、セザール賞の主演男優賞をW受賞したフランスきっての演技派ヴァンサン・ランドン、ロダンを演じる為に8ケ月間彫刻とデッサンに没頭しました
ジャニス・ジョプリンの再来と呼ばれ、歌手としても活躍するイジア・イジュランがカミーユを熱演、監督はジャック・ドワイヨンでロダン美術館全面協力のもとで撮影
ロダンは日本人のハナコをモデルにいくつかの作品を作っています、ロダンは彼女の神秘的な顔と体に魅力を感じたのでしょうか?本作では言葉が通じないのに何とかなってました、やっぱ芸術家は情熱的なのかも
ラストに日本の箱根にある森美術館にバルザック像があって子供たちがだるまさんがころんだをしているんです、監督は撮影時に天気が荒れて素晴らしく速い流れの雲が撮れたそうです
名匠ジャック・ドワイヨンが描き出す新たなロダンの肖像、誰もが知っているあの傑作が、今、天才のアトリエから生み出されていく それが『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』です。
この作品を観て、カミーユ・クローデルを扱った作品が2本あったはずでそれが観たくなりました。
更に過激な:裏・族237号室のレビューは『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』はこちらです。















