¡Buenos dias!
お久しぶりです、Zです。
松下先生が、スペインはヘレスの舞台に立つということで、はるばる名古屋からやってきました。
アンダルシアのセビージャよりさらに南、港町カディスのちょっと手前のヘレス・デ・ラ・フロンテーラでは毎年2月の終わりから2週間ほど、Festival de Jerezというフラメンコの芸術祭が開催されています。
このフェスティバルと並行して、公式・非公式のライブやクルシージョ(ワークショップ)があちこちで開かれ、賑わう早春のヘレス。何年か前にはずっと嵐だったこともありますが、今年は真っ青な抜けるような空が広がり、ポカポカと暖かく、バルのテラスに座ってカフェやセルベッサ(ビール)、シェリー酒をいただき、毎夜劇場に通っています。昼間はちょっとレッスンを受けてみたり。
スペイン各地、そして世界中からフラメンコを愛するひとたちが集まってきています。
松下先生が出演したのは、La Guarida del Ángelという小劇場で開催されているJEREZ OFF FESTIVALというシリーズ。ここでも毎夜4公演、入れ替わり立ち替わり、名だたるフラメンコのアーティストたちが名を連ね、熱い舞台を繰り広げています。
そんななか3月5日、カンテのエンリケ・エストレメーニョ、ギターのニョニョ、パルマのフアン・マテオそして6人の日本人バイラオーラとともに、本場ヘレスでたくさんのアフィシオナードたちに向けて踊りました。
共演したのは、松下先生とも親交の深い林 結花さん(シギリージャ)、安井理紗さん(ティエント)、
ほかに宇根由佳さん(グアヒーラ)、荒浜早絵さん(ソレア)、山下美希さん(タラント)ら。
後半、安井さん、林さん、松下先生が並ぶと、ぐっと引きしまった深みのある雰囲気が漂います。
「長年の友人で、グラン・センセイ、グラン・バイラオーラ幸恵」とエンリケからの紹介を受け、いよいよ松下先生のタラントが始まりました。この2年ほど、ライブがあるとほぼタラントを踊ってきた幸恵先生。
伸びやかで味わい深いエンリケの歌に呼応して、ゆったりと身体を動かすだけで、その空気感をしっかりとつかみ、ムシコス(Music)たちもディレクションする。
途中、パルメーロがコンパスを見失ってしまい息の合わないところが何度かあったようですが、そんなアクシデントも冷静に包容しながら、一曲のコンパスが途切れることなく連なっていく。
カンテを聴き、歌に踊る。
このヘレスの地で、毎日フラメンコにどっぷり浸かって、先生がわたしたちに教えてくれようとしているものが、またジワっと、さらに重みを増して伝わってきました。
¡Enhorabuena!
Nuestra Maestra, Sachie.