みなさん、こんばんは!
さあ、いよいよ発表会まであと1週間となりました。
発表会への道のりレポ係のZも、ドキドキしています。
今夜は、最後のソリストインタビューをお届けします。水谷仁美さん、Guajiraを踊ります。
先日のスタジオリハでも、松下先生から皆に
「バックのアーティストはみんな貴女の味方だよ」
「自分の踊りだけに一生懸命になるんじゃなくて、音楽との交わし合いを楽しんで!」
といった言葉が飛んでいました。
水谷さんはまさに、そこに重点を置いています。
■舞台の上でのコミュニケーションを楽しみたい
「グアヒーラは前から踊りたかったヌメロ。本当は松下先生が昔、着ていたノースリーブの白い衣装をお借りしたかったんです」
南国キューバの香り漂う素敵なドレスだったらしい。今回、プログラムの関係でその衣装は断念したが、水谷仁美が描くグアヒーラのイメージは、白い鳩に象徴されるような幸福感、平和、そしてエレガントでふくよかな可愛らしさだ。
しかし、「炭酸みたいなわたしのキャラには勢いよく踊れる曲はいいけれど、こういう甘くてコケティッシュな女性らしさを表現するのはとても苦手です」という。
師匠とは同じ短大の後輩にあたる。学生時代のあるとき、学校の先生に勧められて松下のリサイタルを初めて観た。キリストの受難を題材にした作品で、聖母マリアを演じたものだった。「日本にこんな表象ができる人がいるんだ」と衝撃を受けたという。
以来、松下のフラメンコから滲み出るアイレ(空気感)やグラシア(めぐみ豊かな優美さ)に憧れ、後を追ってきた。
水谷はフラメンコそのものだけでなく、それを表現するひと同士や観たり聴いたりするひととのあいだに生まれるグルーヴ感に魅せられるという。
「その人が出てきた瞬間に空気が湧く。ギターとカンテと踊り手のあいだに、ゾクゾクするような一体感や高揚感が生まれていくプロセスがたまらない。これがソニケーテ(フラメンコのリズム感覚)っていうのかな」
そして、たとえアマチュアであっても、プロのアーテイストたちとこの交わし合いができることが、発表会での最大の愉しみだという。
「自分の踊りだけに夢中になって周りが見えてなければ面白くない。感謝とリスペクトをもって、Acompañarしたいんです。相手がいて自分もいるという“存在”を感じること。相手が出たら自分も出す。引いたら自分も引くというようなチューニングのプロセスが何よりの魅力だと思います」
今までのようにリズムとビートだけで弾けるのではなく、師匠に倣って求めてきた甘くエレガントな女性らしさを磨き、舞台の上でアーティストや観客たちとのあいだのコミュニケーションをとる水谷のフラメンコへのアプローチを、ぜひ楽しまれたい。
■Guajira
フラメンコの曲種のなかには「Yda y Vuelta」(往って復った)というカテゴリがある。スペインから中南米へ渡り、彼方の文化を吸収してスペインに戻ってきた音楽である。グアヒーラはそのひとつで、のんびりとした官能的なリズムに、キューバの農園を、男性ならシガー(葉巻)を燻らせ、女性ならアバニコ(扇子)を揺らしながら優雅に歩く姿を思い描いていただけると良いだろう。
【エルカポーテ・コンサート】
11月13日(日)千種文化小劇場(ちくさ座)
昼の部:15時〜16時45分
夜の部:18時〜19時45分
全席指定 4500円
チケットのお問い合わせは、出演者またはスタジオへ
エルカポーテ(松下幸恵フラメンコスタジオ)
TEL:052-251-8795
メール:2022capote@gmail.com

