今でもハッキリとした定説はないらしい。
有力な話としては、睡眠や老衰などで無防備になってしまう時、外界から身を守るために人を含む動物の目につかない場所に身を隠しているとか。
いいな、と思う。
居場所を得られなかった(勝ち取れなかった)人間に、この社会で身を隠す場所はない。
そんな鳥も、亡き後は他の生き物の食物連鎖に取り込まれるだろう。
人間は食物連鎖の環から外れていった。
人の死に尊厳を見い出した。
なのに、人の生に尊厳を見い出さないニンゲンが多く居る。
心にも連鎖はあった。
当たり前だ、ニワトリですらもストレスから弱いニワトリを虐め殺すのだから。
人の悪意は当たり前のように連鎖していく。
「頑張った分だけ報われる」
「悪いことは長く続かない」
「誰にだって幸せになる資格はある」
決まりきった優しい言葉たち。
だけど、届かないんだ。
世界は平等なんかじゃなくて、何も報われない人もたくさん居るから。
それでも、幸せを目指したいのなら最後まで抗い続けなければいけないんだと思う。
だけど、疲れてしまった。
鳥のように静かに休みたい。
最近、特にそう思う。
人でありながら人になれず、遠い遠い人の世界を眺めながら。
眠れる場所はどこにもない。