スキップをしていたら、あっという間にわたあめの丘に着きました。


ふわぁ~りふわぁ~り

ふわぁ~りふわぁ~り


丘には沢山のわたあめが浮かんでいました。


「わぁ!なんて美味しそうなんだろう!!」


エラキーは、1番ふわふわしていそうなわたあめを手にとりました。


「ふわっふわだぁー。いただきまーす。」


口に入れたとたん、わたあめはフワッと溶けました。

エラキーは、このわたあめが溶ける瞬間が大好きです。


「もう一口!」


またまたわたあめはフワッと溶けました。


「やっぱりおいしいなぁ。幸せだなぁ。」


あまりにもぽかぽか陽気だったので、エラキーはのんびりしていました。



すると・・・



♪ねぇ、エラキー
日が暮れちゃうよ
にんじん畑が待ってるよ♪

お花の歌声が聞こえてきました。


「そうだっ!こんなにゆっくりはしてられない。にんじん畑を探さなきゃ。」
「あれ?なんだかいつもより速く走ってる気がするなぁ。もしかして、元気が出る水のおかげ?・・・」


そうです。元気水のおかげで、エラキーは少し速く走れるようになっていました。

「でも、これじゃ速すぎてお花の声も聞こえやしない。あっ!そうだ!!」


エラキーはひらめきました。

苦手だけど大好きなスキップがあることを。


「ティンティキ♪ティンティン♪ティキティキティン♪」

エラキーは、スキップ始めました。

「わぁ~。いつもより、速くスキップが出来てる。この速さちょうどいいや!」

エラキーは、スキップをしながらわたあめの丘に向かうことにしました。
「オクロックさん!ありがとう!ぼく、なんだかすごく元気が出てきたよ!」


「ほほう。それはよかったよかった。ワシも、これを飲まないといい時計が作れんのじゃ。」


「元気が出る水ありがとう。オクロックさんありがとう。あっ!本当は、ホットケーキを上手に作る方法を聞きたかったんだ。でも、もぅ行かなきゃっ!また教えてね、オクロックさん。」


エラキーは、オクロックさんの家をあとにしました。

駆け足をしてみたら、なんだがいつもより速く走れている気がしました。

「でもね、オクロックさん。さっきお花たちが頑張れの歌を歌ってくれたよ!」

「ほぅ、それは珍しい。まぁ彼らは気まぐれではあるがな」


オクロックさんは笑ってマグカップを差し出しました。


「だが、真実は見てみんとわからんよ。ほら、飲みなさい。元気が出る水だよ。これを飲んで行くんだ」

「…うん!」


エラキーはマグカップを受け取り、水を一気に飲み干しました。



さぁ、冒険の始まりです。



「オクロックさん、おはよう!」


椅子に座り、時計を触っていたオクロックさんが顔を上げます。



「おはようエラキー。何かいい事でもあったのかい?元気がいいじゃないか」

「今から伝説のホットケーキを探しに行くんだ。スキッピーが教えてくれたんだよ!」

「ほぅ…伝説のホットケーキかい。スキッピーがそんな事を知っておったとはのう」



オクロックさんはゆっくり腰を上げ、棚から2つマグカップを取りました。


「オクロックさんも知ってるのっ?」

「聞いたことはある。あくまで噂話だがのう。真実はわからんよ、エラキー」



エラキーは少しだけがっかりしました。

物知りのオクロックさんが知らないとなると、本当はないのかもしれません。


エラキーはワクワクして思わず笑顔がこぼれました。
そして、ついには苦手なスキップまで始めました。



「とっても楽しそうね、エラキー」

「うん!伝説のホットケーキを探すんだ!」



途中で道端のお花と言葉を交わしました。

お花は応援するように『エラキー頑張っての歌』を歌います。



♪頑張れエラキー
頑張れエラキー
秘密の森には気をつけてー♪



「うわぁお花さんありがとう」



そう言ってエラキーは、到着したオクロックさんの家の扉を開きました。

「ねぇスキッピー!!伝説のホットケーキはどこにあるんだい?」

エラキーは、そのホットケーキをとっても食べたくなりました。


「知りたいのかい?」


「うん!教えてくれよ、スキッピー!」


スキッピーは、おもむろに話しだしました。

「いいかい、エラキー。伝説のホットケーキは、わたあめの丘を越えて、にんじん畑を越えて、秘密の森を通って、ジグザグロードを抜けた、メイプル島にあるんだ!」


「えーっと、わたあめの丘・・・にんじん・・森・・ザグジグ・・・・」

エラキーは、一生懸命おぼえました。


「エラキー!ジグザグロードだよ☆」


「あっ!ジグザクかぁ!まちがえないようにしなきゃっ。」


「そして、メイプル島にいる、スムージーさんに頼めば、きっとおいしいおいしいホットケーキを作ってもらえるよ!」


「ありがとう。スキッピー!ぼく、行ってみるよ!」

今度は、本当にスキッピーとバイバイしました。

「上手く出来たらエラキーにも分けてあげるね」

「ありがとうスキッピー」


スキッピーに手を振り、歩き出そうとした時、エラキーはスキッピーに呼び止められました。



「そういえば、エラキーランドには伝説のホットケーキがあるらしいんだ。知ってるかい?」

「ホットケーキっ??」



エラキーの大好きなホットケーキです。
エラキーの頭の中は一気にホットケーキ一色になりました。


スキッピーの話だと、伝説のホットケーキとは、ほかほかであまーくてとろけるようなホットケーキだそうです。



エラキーは、まずオクロックさんの所へ行くことにしました。


途中で、友達のスキッピーに会いました。

スキッピーはいつものお気に入りのカゴを持っています。



「やあスキッピー」

「やあエラキー。どこかへ出かけるの?」

「うん。オクロックさんの所と、わたあめの丘に行くんだ。スキッピーはもしかして、ワクワクの森へ行くの?」



聞かれたスキッピーは嬉しそうに微笑み、えくぼを作りました。



「そうなんだっ。今日は森の果物をたくさんとって、フルーツパイを作るんだ」

「うわあぁ」



スキッピーはお菓子作りが大の得意なのです。

エラキーは想像するだけで、お腹が鳴りました。


オクロックさんは、エラキーランドの時計屋さんのおじいさんです。

エラキーがいつもつけている時計を作ってくれたのも、オクロックさんです。

この時計は、お天気を決めることもできる魔法のような時計なのです。


まず、エラキーはお花にお水をあげることにしました。

きのう、ワクワクの森にある湖からもってきておいたお水をジョウロに移し替えました。

「元気になぁれ。もっと大きくなぁれ。大好きなお花たち。」

大陽に照らされた雫は、キラキラと光って、まるで宝石のようです。

お花たちも、にっこりとエラキーに微笑みかけました。

「さて、お出かけの準備をしなきゃ!」

エラキーは、お気に入りのリュックサックに、虹色キャンディー・レモネード・・ハンカチ・きょうしたいことノートを入れました。