社交場としてのVIP席の設計

おはようございます。
ダイエット報告部を始めてからお酒が憎くてたまらなくなっているキングコング西野です。

さて。
今日は『社交場としてのVIP席の設計』というテーマでお話ししたいと思います。
またもや、10月28日(土)に幕張メッセで開催する『えんとつ町の踊るハロウィンナイト(仮)』の話になりますが、(イベント設計の)いろんな場面で使えるような話なので、お付き合いください。

 

値段の根拠がないVIP席を作る素人
 

今朝のVoicyでは、『キンコン西野の話を都合よく解釈する銭ゲバ』というタイトルで、「ただ高いだけのVIP席」を作って、お客さんから搾取する講演会主催者に注意喚起させていただきました。

(コチラ↓)
https://r.voicy.jp/259D6zdMKNo

くれぐれも「利益を出すな」と言っているわけではなくて(※利益を出すことは大切!)、「自分の名前を使わずに西野の名前を使って、利益を“出しすぎること”(200~300キャパのイベントで粗利を80~100万円出すこと)によるマイナスを考えろ。そこで目先のお金に走って、信用を落とすと、あなたのトータルの取り分が減っちゃうでしょ」という話です。

というか講演会主催者の最大の取り分は、皆から「ありがとう」と言われて、あなた(主催者)のファンを作ること…じゃね?

素人が設計する「VIP席」というのは本当にタチが悪くて、(そもそもVIP席など作らなくてもイイ200~300キャパの劇場の)「最前列がVIP席」だったりします。

「近くで見れるから高い値段にしました」という、なんとも浅はかな考えです。
#2列目とほぼ同じ景色

百歩譲って「(主催者への)応援として、友達に買ってもらう」というのであれば、一般チケットとは別に(応援代ということを理解してくれる友達に向けて)販売した方が良いでしょう。
「…え、この値段(VIP席)、何?」という不信感を生まなくて済むので。

ちなみにキングコングの武道館ライブは、「VIP席」だけは『チケットぴあ』では売らず(一般的に販売せず)、オンラインショップで販売して、VIP席の理解があるコミュニティーに向けて販売リンクを発信しました。
#こうして分けて販売することで余計な摩擦が生まれない

素人イベント主催者に見られる「どうであれ、売れたらラッキー」という思考は本当に危険で、「ウンコを売ったら集客力が落ちる」という観点が完全に抜け落ちています。

商品やサービスの“クオリティー(点数)”というのは、料金と比較した時の納得感の値であり、「5万円払って、これかよ…」と思わせてしまったら、そのお客さんはもう二度と帰ってきません。
講演会の主催者さんの場合(くれぐれも全員じゃないよ!)、それを西野の名前でやってしまっていて、西野の集客力(信用)を落としているのでタチが悪い。

こんなことを言うと、「そんなの言ってもらわないと分からないよぉ~」と幼稚園児みたいなことを言う大人が(本当に)いたりするのですが、「…いやいや、お前がお客さんだったら、その商品を買わないだろし、買わないどころか、販売元に不信感を抱くだろ?」という話で、どうして「自分が要らないモノ」を、お前が最も大切にしなきゃいけないお客さんに売りつけるのよ?…って話。

「根拠のない価格設定」は、信用を大きく落としますので、くれぐれも御注意ください。

あと、Voicyでもお話ししましたが、「西野さんが仕掛けるイベントでVIP席を5万円で売っていたので、それが相場だと思って、私のイベントでも5万円にしました」という主催者さんがおられるのですが、西野のイベント(一線で戦っているプロが結集したイベント)とあなたの(素人の手作り)イベントを同列に考えちゃダメです。

そのイベントの規模に対しての製作予算でいうと、“西野のイベント”は日本で一番予算がかかっています。
参考までに、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の東京公演2021(※250席)の製作費は1億6000万円ぐらいです。
「予算が全て」ではありませんが、素人が70万円で作る舞台とチケット代が同じわけがありません。

 

社交場としてのVIP席
 

前置きが長くなってしまいました。
ここからが本題です。
#本題は短いので御安心ください

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト(仮)』のVIP席の(お客さんの)取り分について考えみたのですが……まぁ、「櫓から近い席」は売り物にならないでしょう。

僕がVIP席を買うなら、「櫓の近くに座れるよ」と言われても、そそらない。
櫓の近くで楽しみたかったら、その時は歩いて近くに行くし、基本的には、一緒に来た仲間と少し落ち着いて会話ができる場所にベースを構えたかったりします。

となってくると「VIP席」の配置場所はおおよそアタリがつく(想定できる)のですが、「VIPの取り分」はどうしたものか…。

いくつか考えてみたのですが、CHIMNEY TOWN でのこれまでの経験上、「経営者は経営者と繋がりたい(※経営者同士の情報交換や、同じ悩みを持つもの同士で悩みを共有したい)」ということは分かっています。

そう考えると「VIP席」と、ひとくくりにするのではなくて『《経営者・個人事業主》席(ラウンジ)』を“VIP席とは別で”作って、そこを昼間から(盆踊りが本格スタートする前から)解放して、経営者同士で呑めるようにして、呑んで仲良くなった経営者同士で盆踊り(メインフロア)に繰り出せるようにしておくと良さそうです。
#これなら僕も買いたい

社交場(相談・商談の場)としてのVIP席(ラウンジ)ですね。

「VIP席の取り分の設計」はこんな感じでやるとイイと思います。

そんなこんなで、『えんとつ町のハロウィンナイト(仮)』の準備をバキバキに進めていきます。
10月28日(土)のスケジュールは空けておいてください。

今日は最後に、イジツさんが用意してくださった『えんとつ町の踊るハロウィンナイト(仮)』の空間ビジュアルの“たたき台(ラフ)”を共有にしてお別れです。
#ここから美術の佐藤さんが入ってウニャウニャします

現場からは以上です。

 

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