今、頭の中にある言葉を一筆書きで

おはようございます。

日曜日の今日は仕事のゴリゴリ話をお休みして、今、頭の中にある言葉を一筆書きで綴ってみようと思います。

タイムラインを見れば、大学に入る人、会社を辞める人、地元を離れる人…この春から新しく挑戦する人達の言葉がチョコマカと踊っています。

僕は僕で東京に来て20度目ぐらいの春を迎えていて、この街に長居しすぎたことを少しだけ反省しています。 

NYではソーシャルセキュリティーナンバー(日本のマイナンバーみたいなやつ)はすでに取得しているので(引越しの準備は済んでいるので)、何かの弾みで住む街を変えるかもしれません。
まだ分からないな。

春はそんなことを考える季節です。

これまで僕は、他の人より少しだけ多めに「決断」をしてきました。
「芸人になる」と決めたこと。
「東京に行く」と決めたこと。
「絵本作家になる」と決めたこと。
「広告費で生きることを辞める」と決めたこと。
「映画ディレクターになる」と決めたこと。
「ミュージカルディレクターになる」と決めたこと。
「事務所を独立する」と決めたこと。

細かく数えれば、他にもたくさん。何人分かの人生をこのワンターンで消化しているような気がします。

「何かを始める時」というのは「何かを辞める時」でもあって、手のひらからたくさんのモノが溢れ落ちていくので、たくさんの不安があります。

どう見られているか分かりませんが、こんな(図太そうに見える)西野亮廣でも、今でも、「こっちの道に進んで大丈夫かなぁ」という不安はあります。
あとは、決断する時に必ず訪れる「別れ」が寂しくないわけがない。

ただ、もし今、何か大きな決断に迫られている人に「決断パイセン」から言葉を贈るとすれば、「失うものを数えても仕方ない」です。
たしかに、あらゆる機会は無くなるし、いなくなる人もいる。
だけど、それを数えていたら、何も始まらないし、どこにも行けません。

それともう一つ。

今はまだ見えないけれど、始めた先(決断した先)でジタバタと踏ん張っていると、正しく努力をしていると、必ず「新しい目的地」が見つかります。
嘘みたいな話だけど、これは本当の話で、
僕も、ブロードウェイの挑戦も今ほど強く思っていなかったし、『森のひこうきホテル』や『星の絨毯』もそう。
それこそ、つい3ヶ月前まで「バンドザウルス」なんて1ミリもやろうと思ってなかった(笑)

決断時には見えないことばかりだから、決断時に「失うモノ」と「手に入るモノ」を天秤にかけても、それはきっと的外れで。
結局、どこまでいっても「正解の道」なんて無くて、僕らは「選んだ道」を半ば強引に正解にしていくしかない。

あと、もう一つ。

決断し、新しく向かった先は、自分の為に作られた世界ではないので、そこにはたくさんの理不尽があります。
これまで経験したことがない苦労もたくさんあります。
基本的には、最初はワリに合いません。
その時に必要なのは「しぶとさ」や「何クソ根性」で、そういった気力は「体力」が源泉になっているので、適度に運動をして、体力はつけておいた方がいい。

体力が落ちると、気力まで落ちて、考えなくてもいいことまで考え始めて、病んじゃうので。

僕から、新しく始める人に贈れるアドバイスはこれぐらい。

全ての挑戦に大小何かしらの光が当たることを心から祈っています。
負けちゃった人にも「だけど、挑戦して良かった」と思える未来が訪れますように。

そんな人達への応援歌となるような作品を生み、「西野も頑張ってるし、俺も頑張るか」と思ってもらえるように一歩ずつ一歩ずつ足を前に出していきます

今日は『ボトル・ジョージ』のトークショー。
素敵な日曜日をお過ごしください。
東京・目黒川の桜は今年も綺麗です。

西野亮廣(キングコング)
 

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