日曜日の今日は、今、ボンヤリと考えていることを

おはようございます!

日曜日の今日は仕事の話をお休みして、今、ボンヤリと考えていることをお話ししたいと思います。

短編アニメーション『ボトル・ジョージ』の製作が進んでおります。

最初に書いた本は「挫折をして、酒に溺れて、酒に飲まれてしまった男(ウイスキーボトルの中に入って出られなくなった男)のリベンジ物語」だったのですが、トンコハウスの堤さんや、ドワーフの松本さんらとディスカッションを繰り返す中で、「“依存症”から抜け出せなくなった男の物語」になりました。

【ボトル・ジョージわくわくトークショー】
https://chimneytown.net/products/bottlegeorge

ラストは「依存症から抜け出せました〜!」という分かりやすいハッピーエンドではなく、主人公のジョージが「依存症」と向き合ったところ(スタートラインに立ったところ)で物語は終わります。
「依存症という病気は、そんなに簡単に抜け出せるものではない」と言った堤監督の言葉に、激しく共感した自分がいました。

僕はよく後輩達に「『0→1』はやらなくていいから、あやかれ」と言います。
これは僕自身の経験から来ている言葉です。

僕は本当にありがたいことに「超」がつくほどのスピード出世で、若いうちから恵まれた環境にいました。
その分の苦労(誰にも共感されない痛み)などは勿論ありましたが、しかし、それは「信用」「予算」「人脈」「影響力」などが揃った環境で、言ってしまえば「努力が報われやすい環境」でした。

だから、誰よりも努力したわけですが、今あらためて思うことは、「誰よりも努力が報われやすい環境」だったから、誰よりも努力できたのだと思います。

「報酬」が大きければ、そりゃ誰でも頑張れます。
自分の手柄のように思っていましたが、ほとんど「運」でした。

どこかでボタンを掛け違っていたら、僕は今ここにはいなくて、「やってもやっても報われない環境」に置かれたら、目も当てられないような生活を送っていたかもしれません。

『ボトル・ジョージ』が「依存症」を描く物語にシフトしていった瞬間から、インパルス堤下君のことをずっと考えています。
現在冬眠中のイノシシです。

堤下君が芸能活動を休止したのは去年の6月。
「睡眠導入剤を飲んだ後に車を運転したんじゃないか?」「ていうか、お前、2度目だろ!」とか何とかで、今も鳴りを潜めています。

活動再開したところで、事故物件タレントなので、すぐには以前のようには活動できないかもしれません。
個人的にはそんなことは本当にどうでもよくて、彼がその気なら、二人で一緒に地下劇場で定期的にトークライブでもして、一番下から這い上がってやります。
そんなことはいくらでもできる。

僕の心配はそれ(復帰後の貧乏生活)じゃなくて、「もう、帰ってくる方法を忘れたんじゃないか?」ということ。

あまりにも心配だったので、活動休止中にも何度か呑みに誘って、ただただ近況を聞く時間を設けました。

本人は「もう健康なんだけども…」と言っていましたが、目の動きや指先の動きを見逃す西野じゃありません。
深くはツッコミませんでしたが、まだまだ「健康」とは言い難い雰囲気でした。

世の中は「依存症」を「自業自得」のカゴに入れますが、「依存症」は病気です。
一つ間違えれば自分もその穴に落ちていた可能性だってあります。

周りにいる人間はそのことを理解して、トコトン付き合ってやらなきゃいけないし、トコトン付き合う人間がいなくなったら帰る場所が無くなってしまう。

このタイミングで『ボトル・ジョージ』を作ることになったのも、何かのメッセージだなぁと思っています。

僕の人生には堤下君と駆け抜けた20代があります。
お互い若かったから、たくさん喧嘩もしました。

それはとても眩しい時間で、できるならば取り戻したいと思っています。

アイツは今日何してるんだろう?
健康だったら、それでいいな。

僕は明日からドバイ。
帰国後は新刊のプロモーションでドタバタしそう。
でも、どこかで時間を見つけて、また呑みに誘ってみます。
そして、米をたらふく食わせてやります。

西野亮廣の友達が負けてんなよ。
早く帰って来いよな。

キングコング西野亮廣
 

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