「野毛にはたくさんのビール屋さんがありますが、どこ行ったらいいですか?」
非常に難しくデリケートな話ですが令和6年11月01日現在で一番楽しめる飲み方をご案内しますね。
次の4店舗を1日で一気に周るのがおすすめです。周る順番もこのままがいいです。
・HIGHBURY THE CAVE OF BEER
・PERFECT BEER STAND 野毛
・内田日和
・Draft Stand Basil
実はこの4つはクラフトビール専門店と言うわけではありません。
どっちかと言うと大手ビールさんをいかに美味しく飲むことができるか?を追求したお店たちです。
いま野毛の町ではハイバリーさんのビールが話題の中心かと存じます。何しろ拘ったお店で人気も分かりま
す。ところがほかの3つのお店もこだわりの注ぎ方なんですね~。
それぞれ注ぎ方に意味があって自分の注ぎ方に自信と信念をもって注いでいます。他のお店もみんなそうな
んですが、それはとりあえず今回は別にして、この4店舗を一気に一周するとビールにおける注ぎ方の違い
を感じることができると思います。それでご案内。
ビールの注ぎ方と言うと温度やガス圧、グラスの形状なども絡んでくるのですが、今回は注ぎ方によるガス(二酸化炭素)の抜き方に注目しました。
・最初のハイバリーさんはガスをしっかり抜きます。サッポロさんの黒ラベルです。ビールらしさがなくな
るギリギリまで。するととてもマイルドなビールになります。ゲップほとんどなし。
・続いてパーフェクトビアスタンドさんはキリンハートランドを提供されています。ほとんどガスを抜きま
せん。最後にタップの性能で泡を乗せます。するとガスがしっかり残ってピリピリとした刺激が残るビール
になります。風呂上がりにいいような感じ。
この二店を比べるとビールにおけるガスの役割がわかると思います。徒歩12分くらいでしょうか。
この距離で飲み比べることができるのは本当に珍しいことです。
・続いて内田日和さんに行きましょう。信号を渡れば3分もかからず到着です。ここではなんと3種類の注
ぎ方でビールを注いでくれます。スーパードライをシャープ注ぎ、一度注ぎ、二度注ぎ、の3種類です。
そもそもキレの良いスーパードライを切れよく注ぐシャープ注ぎ、少しマイルドな1度注ぎ、しっかりガス
を抜く2度注ぎです。この前の2軒がしっかりガスを抜いたハイバリーさんとガスを残したパーフェクトビ
アスタンドさんのビールを思い出しながら飲むと、シャープ注ぎと2度注ぎの違いをしっかり楽しめると思
います。両極端でなく少しマイルドに振った1度注ぎもスーパードライのおいしさを引き出しているのでは
ないでしょうか?
・さあ、最後に行くのがDraft Stand Basilさんです。こちらはスーパードライとマルエフの二つがあります。
内田日和さんがスーパードライだったのでスーパードライにしましょう。さあ、注がれたビールを飲んでみ
てください。こちらのビールの注ぎ手さんは内田日和さんの兄弟弟子です。いろいろな注ぎ方をできますが、
自分の考える「これがうまい!」と言う注ぎ方で注いでくれます。今までの4軒6バージョンの注ぎ方を飲
んできたあなたはすでに自分の好みが決まっていると存じます。ぜひ、この最後のビールを基準にして「俺はもっとキレが欲しい」とか「マイルドなのがいいな」なんて思いつつ、「ゲップが出ないのがうれしいわ(♀)」や「風呂上がりにはキレたのがいい!」と状況も含めてビールを楽しんでいただきたいなあと思います。
一応これでお楽しみは一周です。バジルさんのマルエフを楽しんでいただくのもすごくいいです。
だけど、もしこの後ヌビチノに来たら二つの事を言われます。「すごいね、ホントにやったんだ!」と褒められますが「飲みすぎだからもう帰れ」。20241101